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高齢のため移植まで至りません。

専門医Q&A 不妊治療

高齢のため移植まで至りません。

46歳で妊活中ですが、なかなか移植までたどり着けない時、どのような治療法や選択肢があるかについて花岡先生に伺いました。

2018.11.3

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パンジーさん(46歳)


 


 


30歳の時、最初の妊活を開始。フーナーテストで男性不妊が発覚しました。


その後、顕微授精1回目で妊娠、出産。2人目にトライするも陰性に。
当時は刺激法しか知らず通院が困難になり、一度は断念しました。


でも諦めきれずにいたところ、2017年5月に受けた検査でE2が700あることがわかり、「まだ妊娠できるのではないか」と思い、不妊治療を再開しました。


 


最近1年間で採卵10回中、2回は授精確認後2,3日目で分割停止、8回は空胞か変性卵か、排卵済。
卵子の老化、直近の血液検査ではE2が25、FSHが60と閉経移行期です。もう諦めるべきですか?少しでも妊娠、出産に至る何かよい方法はないでしょうか?健康状態は良好です。


E2が25でFSHが60なのは閉経移行期なのでしょうか。




花岡先生:


 この数値だとすでに閉経移行期に入っているように見受けられます。
ただし、閉経移行期にうつったからといって1つも採卵できないわけではありません。とは言え、採卵できる確率や、赤ちゃんになる力をもった卵が採れる確率は、年齢が若いときに比べて低下していきます。


高齢でも採卵、移植、妊娠に至る確率の高い治療法はありますか


花岡先生:


高齢になると卵巣機能が低下していくため、卵がきちんと成熟せず、採卵がうまくいかないケースが多くなります。
そういった場合は、低温期にエストロゲンを、高温期にプロゲステロンを投与して卵巣の機能を整えるカウフマン療法を行うと良い結果が出ることがあります。


また、周期の最初からエストロゲンを投与して卵が成熟していくのをじっくり待つという方法もあります。


 


このように薬の力を借りて、採卵できる卵をじっくり育てる方法はありますが、採卵できた卵が、赤ちゃんになる力があるかどうかは別問題になります。


 


1年前の血液検査でE2が700ありましたが、現実的には諦めるべき?


花岡先生:


1年前の血液検査で卵を育てる役割を担うホルモンE2の数値が700pg/mLだったということですが、完全に閉経してなければ、ときどきE2の数値が高くなることはあります。


 


パンジーさんと同じ40歳代の方の平均妊娠率がおおよそ5%※1だとすると、数字の上では妊娠に至るまでに、多いと20回くらい移植をする可能性があります。


実際に20回もやるのは現実的に時間もお金もかかり、体への負担も大きいので、難しいと思います。


 


治療を諦めるか、続けるかの最終判断をするのは患者さんご自身になりますが、当院では、その判断材料の1つといて、現実的な妊娠できる可能性については、正直にお話するようにしています。


もちろんそのうえで「もう少し続けたい」という患者さんには、妊娠を目指して一緒にがんばらせていただきます。


 


 


※1「日本生殖医学会」の不妊症Q&AのQ18「女性の加齢は不妊症にどんな影響を与えるのですか?」の回答文より


諦めるか続けるか、どうしても結論が出ない場合は?


花岡先生:


当院では、45歳以上の患者さんで採卵3回行って、いずれも空砲だった場合は、卵子提供という方法がある旨もお話しています。


 


しかしこれは日本では認められていません。


 


 


卵子提供の場合、卵子は別の方のものになりますが、精子はご主人のものなので、遺伝子を受け継ぐことはできます。
患者さんによっては、ご自身の卵子の採卵をめざしつつ、卵子提供の準備も同時に行っている方もいらっしゃいます。


 


残っている卵の力がどのくらいにあるかで大きく異なります


先生よりまとめ:


高齢の場合、薬を使って卵をじっくり育てて採卵する方法はありますが、時間をかけて採卵したとしても、赤ちゃんになる力を持った卵かどうかは別問題ということを覚えておいてください。


 


パンジーさんの場合、おひとりお子さまがいらっしゃるので、まず上のお子様のことを優先しつつ、育児の合間に気分転換に通院するような気持ちで治療をしていくことをお勧めします。


 


 


お話を伺った先生のご紹介

理事長 花岡嘉奈子先生


東邦大学医学部卒業後、東邦大学医学部第一産婦人科学教室に入局。大森赤十字病院へ出向後、東邦大学医療センター産婦人科にて生殖医療チームに所属。その後キネマアートクリニック、はなおかレディースクリニックを経て、2014年にはなおかIVFクリニック品川を開設、理事長に就任。それぞれの方の妊娠しづらい理由に合わせた、さまざまな治療方法を提案してくれると、多くの患者さんから支持を集めている。

≫ はなおかIVFクリニック

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