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ひそかに悩んでいる人多し! 女性の尿漏れの原因と対策

インタビュー 女性の病気

ひそかに悩んでいる人多し! 女性の尿漏れの原因と対策

命にかかわる病気ではないが、日々不快感が伴う尿漏れ。その原因と自然治癒の可能性、改善法などを教えていただきました。

2018.11.28

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命にかかわる病気ではないけれど、日々不快感が伴う尿漏れ。その原因と自然治癒の可能性、改善法などについて、小山嵩夫クリニック院長の小山 嵩夫先生に教えていただきました。




女性の尿漏れは大きくわけると2つのタイプに


「出産前はこんなことなかったのに、妊娠後期あたりから尿漏れするようになってしまって……」という女性の方は多いのではないでしょうか。
女性の尿漏れのタイプは、大きくわけて【腹圧性尿失禁】【切迫性尿失禁】の2つがあります。

【腹圧性尿失禁】
くしゃみや咳、何か重たいものをもちあげるなど、おなかに力が入ってしまう動作(腹圧がかかる動作)をすると、尿漏れしてしまうのが、腹圧性尿失禁です。
妊娠、出産によって骨盤底筋がゆるみ、尿道を閉じる力が弱くなることで起こるケースが多くみられます。
また、肥満の方も骨盤底筋がゆるんでいることが多く、尿漏れが起きやすいといえます。


【切迫性尿失禁】
切迫性尿失禁は、過活動膀胱とも言われている疾患です。尿意を感じてしまうと、がまんできずに漏らしてしまうのが特徴。加齢などの理由で膀胱が過剰に敏感になることで引き起こされます。


女性の尿漏れは産婦人科か泌尿器科へ


尿漏れは、たしかに命にかかわる症状ではないのですが、日々不快感が伴う疾患です。病院や医師に相談することで、その不快感や「漏れたかも?」と焦るストレスを軽減することができます。その場合は、まず婦人科か泌尿器科を受診するといいでしょう。

どのタイプの尿失禁かについては、尿失禁の症状や時期、下着や尿もれパッドの使用回数などを伺う問診、検尿、血液検査、咳をさせて尿漏れするか確認するテストなど、多角的な検査を行ったうえで診断します。

ただ、「腹圧性尿失禁」か「切迫性尿失禁」をはっきりわけることはとても難しいとされています。また、両方の症状がみられる混在型の患者さんもいらっしゃいます。


妊娠、出産が原因なら一時的に症状が良くなることも


妊娠、出産が原因で一時的に骨盤底筋がゆるんでいる場合は、そのゆるみが元通りになれば症状がなくなることもあります。
ただし、一度ゆるんでしまった骨盤底筋は時間とともに再びたるみやすいので、再発する可能性が高いと考えてください。


対策には骨盤底筋体操などいくつかの方法がある


尿漏れを対策する方法にはいくつか方法があります。

簡単な方法に「尿もれパッドをあてる」というものがあります。たしかに漏れた時の不快感は軽減されますが、尿漏れの根本原因に対して働きかけているわけではないので、半永久的にパッドを使うことになります。
また、パッドを長時間あてることで、デリケートゾーンのかゆみや臭いを引き起こす可能性も否めません。

過活動膀胱による尿漏れなら「服薬」で軽減させるという方法があります。
ただ、根本的な治療ではなく対症療法になるので、服薬をやめると元に戻ってしまいます。かといって長年飲み続けてしまうと副作用や、だんだん薬が効きづらくなるという心配も出てきます。
旅行や長時間の観劇などの際、スポット的に薬を活用するのが望ましいでしょう。

「手術で尿漏れを改善する方法はないのか」と、考える人もいるかもしれません。
確かに手術によって改善する方法もありますが、難しい部位の手術になるため、対応できる医師が極めて少なく、メジャーな方法ではありません。

根本的な対策を考えるなら、尿漏れの原因となる骨盤底筋を鍛える「骨盤底筋体操」が有効的です。
仰向けに寝て膝を立てた状態で、腟や肛門周りを締める、緩めるという動きをそれぞれ5秒間ずつ交互に続けることで、骨盤底筋を鍛え、症状を軽くすることができます。
これは、尿漏れ対策はもちろんのこと、下半身全体の強化にもつながるので、日常生活に取り入れてみてください。
ただし「骨盤底筋体操」は、即効性はないので、根気よく続けることがポイントです。

そうはいっても、今の女性は、子育てや家事をしながら仕事などをしている方も多く、時間がない女性にとって毎日コツコツ続けるのは難しいですよね。そんな時代背景を反映してか、アメリカでは「腟レーザー」による治療に注目が集まっています。

腟にレーザーを照射することで、全組織をよみがえらせるために、尿もれをはじめ、おりものの臭いの悩みなどを解決することができます。治療時間も1回あたりは消毒などを含めて30~40分程度で、薬のような副作用やリスクも今のところ報告されていません。
当院では、「腟レーザー」をいち早く導入し、治療に取り入れています。導入して約3年になりますが、患者さんからも好評いただいております。「尿漏れ」で悩んでいる場合にはぜひ気軽にご相談ください。


まとめ


尿漏れの症状があっても「不快だけど、仕方がないこと」と、あきらめてしまう女性が多くいらっしゃいます。たしかに命にかかわる病気ではありませんが、「骨盤底筋体操」「腟レーザー」などの方法で対策、改善する方法ができます。ぜひ、できることから始めてみてください。


お話を伺った先生のご紹介

小山嵩夫先生(小山嵩夫クリニック 院長)


東京医科歯科大学医学部卒業(医学博士)。母校の産婦人科講師、助教授を経て、1996年6月より、主に30代以降の女性の健康管理を目的とした自費診療クリニックを、東京都中央区・銀座に開業。クリニックではホルモン補充療法をはじめとして、アンチエイジングのための点滴やサプリメント処方などを幅広く行い、余裕のある診察時間を取って相談することが可能。 専門は生殖内分泌学、抗加齢医学。女性ホルモン研究の第一人者としても知られる。更年期前後から元気に生きるための啓発活動も行い、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア、一般社団法人日本サプリメント学会理事長として、メノポーズカウンセラーやサプリメントアドバイザーの育成にも従事。学術専門誌『更年期と加齢のヘルスケア』の発行人。

≫ 小山嵩夫クリニック

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