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心の玉手箱 Vol.12 「不妊治療で精神的に参ってしまっている妻の力になりたいけれど、どう接していいのかわからない…」

コラム 不妊治療

心の玉手箱 Vol.12 「不妊治療で精神的に参ってしまっている妻の力になりたいけれど、どう接していいのかわからない…」

不妊治療で精神的に参ってしまっている妻の力になりたいけれど、どう接していいのかわからない…

2012.6.6

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相談者
悩める旦那 さん(28歳)
タイミング療法3回、人工授精5回、来月から体外受精をする予定です。そもそも嫁は多嚢胞性卵巣症候群らしく、妊娠しにくい体のようです。治療を始めて1年になるのですが、今後どうしていくべきか悩んでいます。というのも、嫁の精神状態がもう限界なのです。性格は典型的なA型の完璧主義者で、頭もよく、悩みを人に相談するタイプではありません。最近ではよく家で泣くこともあり、引きこもりになりそうな勢いです。毎日掛ける言葉もなく、ただ見守ることしかできません。どうしてあげるべきなのでしょう?




強い女ほど支えてくれる大きな腕を求めている


秀子先生:悩める旦那さんの投稿を拝見すると、奥様の苦しみをよくわかっていらっしゃるとは思うのですが……。

女性には「そうだね」と共感してもらいたいところと、黙っていたわってほしいという、その両面があると思いませんか?どうしようと悩んでいる時に、男性に一緒に右往左往されると、余計にしんどい。男は、高いところから泰然として見守っていてくれたらいいんです。そうすれば「安心して闘っていける」という感覚が、女にはあるのです。

でも、ご主人が一緒になって不安がってしまうと、奥様は逃げ場がなくなってしまうでしょう?奥様が泣いていたらギューッと抱きしめてあげたらいいわけで、「どうしたらいいの?」なんて悩まなくてもいいのです。もしかして、下手に触れたりしたら、「もう!触らないでよ!!」って叱られるなどと思っていませんか?でも、たとえ何を言われたって、ギューッと抱きしめてあげればいいじゃない。「僕がついてるよ」って。

それと、「多嚢胞性卵巣症候群らしく妊娠しにくい体のようです」とありますが、それは正確にいうと間違いです。多嚢胞性卵巣症候群は妊娠しにくいわけではなく、排卵しにくいだけの話であって、うまく排卵さえコントロールすることができれば妊娠は可能です。排卵誘発もリコンビナントFSHやメトフォルミン®を使えば、重度の多嚢胞性卵巣症候群でも単一の卵胞を育てることが難しくない時代になりました。

ですから、まずは「男たるもの黙って待て」と私は言いたいですね。強い女ほど、落ち込んでいる時に支えてくれる大きな腕を求めていると思います。いざという時に「私の支えになってくれる」と思わせればいいわけですよ。


もう一歩踏み込んで!嵐の時の対処法がある


秀子先生:とはいえ、ご主人もしんどいと思います。心配したらしたで、きっと奥様に「あんたの出る幕じゃない」と言われ、いつもイライラ、カリカリした雰囲気になってしまうのでは。

そんな時、たとえば「漢方薬が飲みにくい」と奥様が言えば、毎回、薬をオブラートに包んで用意してあげたりと、そのようなことをしてあげたらどうかしら?共同作業をしていることをアピールするのです。自分のできるところだけ“いっちょかみ”すればいい。奥様に少しでも楽になってもらえれば、ご主人も自然と楽になると思います。

ところで、奥様がイライラするのはどういう時か、ご主人はわかりますか?よく気をつけて奥様を観察してみてください。イライラしているのは、たいてい生理前のはず。女性のイライラはPMS=月経前症候群といって、生理周期と大きく関係しています。

投稿を拝見していると、ご主人は奥様のことをとても真面目に観察していらっしゃいます。だから余計にこたえるのだと思うんです。だったら、もう一歩踏み込んで、奥様のイライラがどんな時期にピークに達するのか、こっそりカレンダーにつけてみてください。そうすればきっと、まるで波乗りするみたいに、難なく奥様を乗りこなすことができるようになります。

嵐が吹き荒れる生理前はなるべく怒らせないで、どんなにひどいことを言われてもサンドバッグ状態になりましょう。逆に、生理が来て落ち込んでいたら、黙って優しくハグしてあげて。

嵐の時に下手に逆らえば共倒れになりますから、見極めが肝心です。これは不妊治療に関係なく、夫婦生活の平和を保つ秘訣です。嵐が吹き荒れている時は「吹くだけ吹かせろ!」です。女性ならわかると思うけれど、そんな時は本人もわかっているけど言ってしまうんですよね。「言ったらダメ」と思っていても、口は勝手に動いてしまう……。結構、本人は反省しているんですよ(笑)。




田村 秀子先生


京都府立医科大学卒業。同大学院修了後、京都第一赤十字病院に勤務。1991年、自ら不妊治療をして双子を出産したのを機に、義父の経営する田村産婦人科医院に勤め、1995年に不妊部門の現クリニックを開設。繊細な感性を秘めた、おおらかな人柄が魅力の先生は、A型・みずがめ座。今回は初の男性投稿者の相談に、田村先生の面目躍如。奥様の気持ちをさらに深く知りたい男性には、先生の近著『男が知りたい女の「気持ち」』(講談社)がオススメです!





 田村秀子先生の心の玉手箱 一覧はこちら




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