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染色体異常が起こらないようにするには?

専門医Q&A 女性の健康

染色体異常が起こらないようにするには?

2010.9.14

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りくさん(40歳)

卵管の狭窄があるから自然療法はとても難しいということで〔一昨年の卵管造影の結果より〕、転院して、昨年は2回、そして、今年、3度目のIVFを施行いたしました。今回は移植する際、着床しやすいようにと、受精卵の膜を少し削りますといわれ移植し、2週間後、着床反応が出ましたが、採血の結果なんらかの数値が低いといわれ、1週間プラノバ-ルを服用し、プロゲステロンを注射していました。しかし、超音波には、胎嚢は見つからず、服用と注射は継続し、5日後HCG定量検査の結果から3.0ということで、「着床はしたんだけども、染色異常で育つことができなかった。」といわれました。これからも引き続きIVFを行っていくべきですか?そして、染色体異常が起こらないようにするには、今後どのようしていけばよいでしょうか?また、着床しやすくするにはどのような方法があるのか教えてください!!


お話を伺った先生のご紹介

蔵本武志 先生 (蔵本ウイメンズクリニック)


我が国では夫婦の10~15%が「不妊症」であると言われています。不妊であるため不安になったり、周囲からプレッシャーを受けるなど、言葉では表現できない悩みもあると思います。現在では、不妊治療の分野も飛躍的な進歩を遂げ、以前ではあきらめざるを得なかった症状でも赤ちゃんを授かることの出来る時代になっています。

当院は、21世紀における理想の生殖医療を目指し、さらなるレベルアップを図るため、2003年10月に生殖医療センタービルを建設しました。ご夫婦のお気持ちや考えを尊重しながら、患者様お一人お一人に適切な治療を心と体のケアという側面から段階的に行っています。私をはじめとしたスタッフ一同が最高の医療を駆使して治療にあたります。気持ちをリラックスさせて、ご一緒にがんばりましょう。

昭和27年4月29日生まれ。
山口県柳井市出身。
日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、 ESHRE)会員、博多区医師会理事、JISART理事、福岡生殖医学懇話会 代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、福岡県医師会母体保護法指定医師、九州大学特任講師



≫ 蔵本ウイメンズクリニック

女性の年齢の上昇とともに受精卵の染色異常は増えて行く事は確かですが、初期流産の原因が必ずしも染色体異常であったかは不明です。受精卵の染色体異常を全く起こさないようにすることは出来ないと思います。

休みを取りながら卵巣刺激の方法も色々と変えてみてIVFをされてみられたらいかがでしょうか。良質の卵子が採れた時がチャンスだと思います。子宮内膜が薄いとか良くなければ受精卵をあらかじめ胚凍結し、別の周期の子宮内膜が良い時に、融解、胚移植する方法もあります。

胚質が良ければその方が着床率は高いと思います。また3年前の卵管造影で激痛を伴いながら行われ、片方の卵管狭窄があると言われたとのことですが、十分に痛み止めを用いてもう1度卵管造影を行ない、子宮近くの卵管に狭窄がある場合は卵管鏡下卵管形成術(FT)を行ってみられ、卵管の通りがよくなったら何回か人工授精(AIH)を行ってみられるのも良いかと思います。


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