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子宮腺筋症について

専門医Q&A 女性の健康

子宮腺筋症について

「この病気ではやはり妊娠は難しいのでしょうか?体外受精を行ったとして、ICSIをして胚盤胞まで育ててから子宮に戻せば確立としては上がるのでしょうか?」

2011.10.24

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りらさん(37歳)


はじめまして。
先日、子宮腺筋症と診断されました。
不妊治療をしていまして、左卵巣のう腫がありMRI検査を受けた所、腺筋症が見つかりました。
主治医の先生からは「着床障害があるので、人工授精でも体外受精でも厳しい。着床したとしても流産、早産、ハイリスク出産は覚悟しなければならない。手術はできません。」と言われました。
現在、ディナゲストの服用を始めました。
調べたところ、子宮の温存手術をしてくれる病院は自費扱いで170万円~だったので、とても高く手術を受けることが出来ません。
治療法も、ダナゾールの投薬や3EPを子宮に直接注射してくれるような病院に転院した方がいいのでしょうか?
そして、この病気ではやはり妊娠は難しいのでしょうか?
体外受精を行ったとして、ICSIをして胚盤胞まで育ててから子宮に戻せば確立としては上がるのでしょうか?
回答、宜しくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




筋腫や腺筋症のために子宮内膣の変形や拡張があると、着床障害を起こすことがあると考えられています。
ただ、どの程度の異常がどの程度の着床障害を起こすのか、具体的なことは十分わかっていないのが現状です。
妊娠のチャンスを高める治療法としては、できるだけ早いうちに採卵し、
受精卵を胚盤胞で凍結保存し、2回胚移植しても妊娠に至らなければ手術を考えたらどうでしょうか。
腺筋症による着床障害の可能性が高ければ、手術でできるだけ腺筋症を切除し、子宮の形を元に戻す必要があります。
腺筋症は筋腫と違って境界がわかりにくく切除が難しいことは事実ですが、熟練した婦人科医であれば手術は可能です。
前向きに検討してみて下さい。





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