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この治療の流れについて教えてください

専門医Q&A 女性の健康

この治療の流れについて教えてください

2011.11.2

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pigさん(40歳)

第1回目のIVFを数日後に控えています。
この投薬について教えてください。

1.月経5日目よりプレマリン0.625mgを1T朝1回10日間内服
2.月経15日目よりプラノバール1朝1回11日間内服
3.2が終わる1~2日前からスプレキュア点鼻1日3回

4.次の月経がきたら3日目より毎日HMG(2種混合して)筋注
5.14日目の朝までスプレキュア点鼻し、9時にHCG筋注
6.翌日17時過ぎより採卵、

7.採卵翌日よりルテウム筋注4日間
8.翌日よりプレドニン5mg1T朝1回5日間、デユファストン2Tを1日3回14日間内服
8.採卵後4日目に移植。

です。
それぞれの意味を教えてもらったけどうまく理解できません。
また、日・祝日をさけての採卵や移植は普通のよくあることですか?



お話を伺った先生のご紹介

蔵本武志 先生 (蔵本ウイメンズクリニック)


我が国では夫婦の10~15%が「不妊症」であると言われています。不妊であるため不安になったり、周囲からプレッシャーを受けるなど、言葉では表現できない悩みもあると思います。現在では、不妊治療の分野も飛躍的な進歩を遂げ、以前ではあきらめざるを得なかった症状でも赤ちゃんを授かることの出来る時代になっています。

当院は、21世紀における理想の生殖医療を目指し、さらなるレベルアップを図るため、2003年10月に生殖医療センタービルを建設しました。ご夫婦のお気持ちや考えを尊重しながら、患者様お一人お一人に適切な治療を心と体のケアという側面から段階的に行っています。私をはじめとしたスタッフ一同が最高の医療を駆使して治療にあたります。気持ちをリラックスさせて、ご一緒にがんばりましょう。

昭和27年4月29日生まれ。
山口県柳井市出身。
日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、 ESHRE)会員、博多区医師会理事、JISART理事、福岡生殖医学懇話会 代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、福岡県医師会母体保護法指定医師、九州大学特任講師



≫ 蔵本ウイメンズクリニック

カウフマン療法+ロング法です。

1.前半のプレマリンはいわゆる卵胞ホルモン

2.後半のプラノバールは卵胞ホルモンと合成黄体ホルモンの合剤で、いわゆるホルモン環境を整えるために行うものです。
プラノバールの服用が終了すると、平均5日後に生理のような消退出血が起きます。

3.途中よりスプレキュアを開始して、脳の下垂体から分泌される排卵させるLHというホルモンを抑えながら(ロング法と言います)、

4.月経3日目より排卵誘発剤を、連日、かなりの量を注射して、複数の卵胞を育て、複数の卵子を採卵する目的で投薬します。
卵胞の大きさが17-18mmが数個できたら、成熟卵子が採れることを期待して、

5.HCGを注射し(排卵させる注射ですが、一般に37-38時間で排卵するので、排卵する前に)、

6.採卵します。

7.ルテウム、デュファストンは黄体ホルモンで、子宮内膜が着床しやすいように変化させることを目的に投与。

8.プレドニン(ステロイド)投与の意味は分かりませんが、アシスティッド・ハッチングを行い、卵子の殻に穴をあけて、戻す時は着床改善のため、投与することが多いです。
詳しくは主治医にもう一度お尋ね下さい。


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