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40歳、流産の可能性について

専門医Q&A 女性の健康

40歳、流産の可能性について

2011.11.30

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なんちゃんさん(40歳)

現在40歳、2歳8か月の男の子がいますが、二人目ができず焦っています。
先日、妊娠検査薬で待望の陽性反応が出ましたが、基礎体温が低いままで妊娠の兆候がなく、不安になり4週5日で不妊専門医のところで診察していただきました。
超音波検査したところ、わずかに胎嚢らしきものが見えるという程度の報告でした。同時に、尿中HCGの定量を測って、翌日電話で検査結果を聞いたところ、黄体ホルモンの数値が180しかなく、このままだと流産の可能性も否定できないというようなことを言われました。ちなみに、この時期だと通常であれば500ぐらいあるのが普通だそうです。再検査をして様子をみるといわれましたが、それまで不安で仕事も手につかず、いてもたってもいられない気分です。
何か、わかることがあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

4週5日で超音波上胎嚢らしきものがわずかに見えるという所見は週数上問題ありません。
180というのは黄体ホルモン値ではなく尿中のhCG値だと思いますが、血中のhCGを測定すればより正確ですが尿の場合は濃さによって値は多少変動します。また、排卵日も正確とは限らず、数日のずれがあることも考えられます。尿中hCG値が極端に低くなければ可能性はまだあると思います。

ただし妊娠反応が陽性であってもそのうちの3割は胎嚢が確認できる妊娠には至りません。また年齢の上昇とともに卵の染色体異常発生率は高くなり、結果として流産率は高くなります。

流産の少なくとも50%にもともと妊娠継続が出来ない染色体異常があると言われ、この時期は正常の妊娠経過をたどるかどうか時間経過を待ってみるしかないと思います。


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