不安

専門医Q&A 女性の健康

不安

「生理から7日目~16日目に渡って排卵痛みたいな痛みが下腹部左側のみ続いています。この痛みも気になります。排卵通って普通何日くらいどのタイミングで起こるんだろう??とこちらも不安になりました。」

2011.12.28

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Oさん(33歳)


二人目が欲しいと思って1年経ちます。
生理の量が減ってきたように思えるので、それが原因で妊娠出来ないのかと不安になり、先日産婦人科に行きました。
子宮内の状態も悪くないし、内膜もそこそこ厚みがあるし、排卵も起きているので自然妊娠すると思いますと言われました。生理の量の減少は妊娠には関係ないとも言われました。
その後、生理が2週間遅れ通院しましたが妊娠反応陰性。結局生理が遅れただけでした。大体28日周期で遅れないので二週間も??と不思議に思いました。
その時の診察で、排卵が遅れたのかな?って先生は言いました。そして内膜があまり育ってないので、今回の生理も少量で終わりそうだね!と言いました。
内膜が育ってないと着床しないのでは?やっぱり生理の量と内膜の厚さは関係あるのでは??生理の量が減ってるのはやはり良くないのでは??と不安になりました。
そして今回の生理はやっぱり少量でした。その後、生理から7日目~16日目に渡って排卵痛みたいな痛みが下腹部左側のみ続いています。この痛みも気になります。排卵通って普通何日くらいどのタイミングで起こるんだろう??とこちらも不安になりました。
現在、海外赴任しており、なかなか色々な先生に相談できるという状況ではありません。よろしくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




卵が発育すると卵胞ホルモンが増加し、このホルモンの影響で子宮内膜が胞厚します。排卵近くで子宮内膜の厚さが8mm以上あれば十分と考えられます。この胞厚した内膜が剥離して出血したものが月経です。従って内膜の厚さと月経量は相関するはずですが、内膜が十分厚いのに月経量は少ないと云う方もいらっしゃいます。エコーで子宮内膜の厚さが8mm以上あり、その時の卵胞ホルモン(E2)が180ng/ml以上あれば、データとしては妊娠できる値であると判断しても良いかと思います。
月経周期の同じ頃に痛みがあれば、排卵痛の可能性はあります。
卵胞が破裂する排卵の痛みだけでなく、卵胞が発育すると卵胞ホルモンが増え、血流も増加する為腹痛・腰痛・頭痛も出やすくなります。これらも広い意味では排卵痛と考える事が出来ます。痛みの期間が長いので、卵胞ホルモンの増加に伴う体の変化と思われ、痛的な痛みではないと思います。
月経周期が28~29日であれば、排卵は月経開始から15~16日目頃となります。その少し前からタイミングを取ってみたらどうでしょうか。





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