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AMHと早発閉経について

専門医Q&A 女性の健康

AMHと早発閉経について

「低AMHと早発閉経は関係がありますか。年齢を思えば治療できる期間は残りわずかといったところでしょうか。そうなると、今後どのような治療スケジュールが有効でしょう。」

2012.11.25

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ききみみ3さん(39歳)


35歳を過ぎたころから月経周期が24日(それまでは28~30日周期)と急に短くなり、月経量が減って生理痛もおだやかになりました。
総合病院の婦人科を訪れ、子宮頚管の細胞と血液検査をしましたが特に異常はなくホルモン値も正常でした。
その後37歳で再婚、以前26歳で初婚の婚姻生活10年でしたが子供に恵まれなかった経緯があるため(自己タイミングのみ、病院で検査や不妊治療は当時しませんでした)、すぐに不妊治療を始めました。
右卵管閉塞とAMH0.16未満であることが判明。
現在39歳で体外受精にて治療中です。
今のところ更年期のような症状もなく、月経周期は24~26日で毎週期あり、以前は黒ずんで月経量も少なかったのが、不妊治療の一環で始めた規則正しい生活や食事、運動などに気を付けてからか経血が増えたように思います。
が、低AMHを思うと閉経が近いのではと。
低AMHと早発閉経は関係がありますか。
年齢を思えば治療できる期間は残りわずかといったところでしょうか。
そうなると、今後どのような治療スケジュールが有効でしょう。
ちなみに母の閉経は45歳くらいで、40歳を過ぎたころから月経が変わり、初潮から33年もなかったように思うと言っております。
早発閉経は遺伝と関係ありますか。





お話を伺った先生のご紹介

生田克夫 先生 (いくたウィメンズクリニック)


履歴
昭和51年 名古屋市立大学医学部卒業
平成 3年 名古屋市立大学産科婦人科学教室講師
平成 7年 名古屋市立大学病院分娩部助教授
平成10年 名古屋市立大学産科婦人科学教室助教授
平成12年 名古屋市立大学看護学部教授
平成15年 退職。 看護学部・大学院非常勤講師
資格
日本産科婦人科学会専門医
生殖医療専門医
医 学 博 士
所属学会
日本産科婦人科学会会員
日本生殖医学会(評議員)
日本受精着床学会(評議員)
日本産科婦人科内視鏡学会(評議員)
日本哺乳動物卵子学会会員
日本内分泌学会会員
日本母性衛生学会会員
米国不妊学会会員
欧州ヒト生殖学会会員
専門分野
生殖生理(妊娠に関する生理的な事柄)
生殖内分泌(月経周期のホルモン環境)
不妊治療


≫ いくたウィメンズクリニック




IVFの刺激でも卵巣の反応はあまり良くないことからしても、残っている卵子の数は多くはないでしょう。
おそらく更年期も早くなると思われます。
AMHは残っている卵子数と完全にイコールではないですが、値がかなり低い場合にはかなりの確率で閉経が早まります。
治療方法は次回予定されている方法でも良いと思います。
こういう場合にはあまり刺激を強くすると帰って発育してくる卵胞数が減ってしまうことがありますので。
閉経時期は43歳以上ですと正常範囲となります。従ってお母様の場合は個人差の範囲内です。
遺伝は明らかにはなっていませんが、家族内に多発するという家系があるのは確かですが、一般の方達では不明です。
卵子を維持するためのいくつもの遺伝子のうち、いくつかの遺伝子がうまく作動しないところが原因だと思われるので、そういうことではそういう素因として一部の遺伝は遺伝するかも知れません。





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