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通院もサプリメントも嫌いな夫 どうすれば治療に協力的になってくれる?

コラム 不妊治療

通院もサプリメントも嫌いな夫 どうすれば治療に協力的になってくれる?

「サプリメントだけでも摂らせようと用意しても、自主的には飲もうとしません。夫のことは好きなのに、治療にまったく協力してくれず腹が立ちます。」

2013.6.20

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相談者
miraさん(27歳)
■ 人工授精に挑戦しましたが、その際の精液にはほとんど活動している精子がおらず、精子全体の数も10万個/mLほどでした。体外受精・顕微授精ができる病院に転院して治療を再開しようと思い、旦那にも受診を促すと、まさかの拒否。説得して出た答えが「頑張るから2カ月待て」。なぜ2カ月?何を頑張るの?仕方なく通院を断念。アルギニンやマカなど、サプリメントだけでも摂らせようと用意しても、自主的には飲もうとしません。夫のことは好きなのに、治療にまったく協力してくれず腹が立ちます。



ジネコ:「頑張るから2カ月待ってほしい」と言われたとのことです。この言葉には、どのような心理が隠されているのでしょうか。


小田原先生:精子が少ないということは、男性としての自尊心を非常に傷つけてしまう部分があるので、ご主人はその現実をなかなか受け入れられないのだと思います。嫌なことには目をつぶっていたいし、認めたくない。「2カ月待って」とおっしゃっているのは、もしかしたら、しばらくして体調がよくなれば、精子の状態も正常に戻ると思っていらっしゃるのかもしれません。
また不妊治療は、たとえ男性側に不妊の原因があっても、女性のほうが負担が大きくなるというのが特色ですから、ご主人は奥様を気遣って、「そこまでやらなくても……」と躊躇するお気持ちもあるのでは。しかし、もしお子さんを望まれているのなら、現実をしっかり認識しなければいけないと思います。ヒューナーテストを2回行って、2回とも結果が悪く、精子全体の数も活動している精子の数も極端に少ないというのは、かなりシビアな状況です。やはり、高度不妊治療に進むことが必要になってくると思います。


ジネコ:miraさんは、通院が嫌なら、せめてサプリメントを摂ってもらおうと努力されているようですが。


小田原先生:サプリメントやビタミン剤、スポーツドリンクだけで顕著な回復を期待するのは、ご主人の状態を考えると少し難しいのではないかと思います。いろいろ試してみるのは悪いことではありませんが、治療の道筋を考えると、それが回復に直結する状況ではないと思います。
もしかしたらmiraさんは、そういうところからご主人に不妊治療に興味を持ってもらおうと、入り口の意味でサプリメントをすすめているのでしょうか。苦肉の策かもしれせんが、そのような方法をとることによって、逆にご主人は「サプリメント程度で何とかなるんじゃないか」という誤った認識を持ってしまう可能性もあります。


ジネコ:では、どうすれば治療に協力してくれるようになるでしょうか。


小田原先生:毎日毎日、奥様から同じようなことを言われ続けたら、ますます嫌になってしまうかもしれません。サプリメントを何とか飲ませようとするのも、かえってプレッシャーになりかねません。少しずつ、じわじわというより、これはもうストレートな方法をとったほうがいいのではないでしょうか。とにかく一度、担当の先生から客観的に現状を話してもらうことが一番だと思いますね。きちんと話を聞いたほうが不安は解消すると思います。どんな病気でも、その正体と対処法が明確にわかれば安心しますよね。
どういう状況ならご主人が病院へ行きやすいのか、それは人によって違うかもしれません。奥様と一緒は嫌ということでしたら、ご主人一人で聞きに行くこともできると思います。女性と比べると男性は非常に臆病ですから、実際、検査の結果をご主人お一人で聞きに来られるというケースも少なくありません。
また、最初から検査や診察では構えてしまうという場合は、不妊症や体外受精の説明会に参加してみることから始められてもいいでしょう。説明会はご夫婦で参加されている方も多いので、それを見てご主人は「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」とハードルが少し低くなるのではないかと思います。
ご主人を説得するのが難しい場合は、まずはmiraさんが一人で病院へ行って、看護師やカウンセラーに相談して、知恵を借りるというのも1つの方法だと思います。


ジネコ:病院へ行くのは、なるべく早いほうがいいのですか?


小田原先生:乏精子症など男性因子の不妊症も、そのままにしておくと、どんどん状態が悪くなる場合があります。1年後、2年後には精子がまったくいなくなっていた、という例もゼロではありません。そういったケースを考えると、時間が無限にあるとはいえないでしょう。
もちろん、女性の妊娠しやすさも年齢に関わってきます。miraさんは現在27歳とお若いので、ご主人としてはまだまだ、あと5年、10年経ってからでも間に合うのではないか、というふうに思っていらっしゃるのかもしれません。しかしやはり、卵子も時間とともに老化していきます。治療を今すぐに始めなくても、そのような正しい知識を得るために、今のお二人の体の状態を正確に把握するために、早めに専門医の受診をしていただきたいと思いますね。
そのうえで、ご夫婦でもひざをつき合わせてよく話し合うことが必要だと思います。ご主人はお子さんをつくることにどこまで積極的なのか、今すぐでなければ、いつ頃から真剣に治療に取り組んでくれるのか。ご主人がmiraさんと同世代の年齢なら、もしかしたらほかにやりたいことがあるのかもしれません。まだスポーツや趣味、仕事などに集中したくて、本心では「子づくりはもうちょっと先に」と思っているのかもしれませんよね。
治療についてだけではなく、そのあたりの本質的なこと、ご夫婦のライフプランについても、普段からきちんとお互いの考えを確認し合っていらっしゃいますか?
もしできていないようなら、これを機会によく話し合って、ずれている部分があったら本格的に治療に臨む前に修整を。
不妊治療はご夫婦の心がしっかり結びついていないとスムーズにできないものです。「二人で一つの気持ち」ということを基本として、考えていっていただきたいですね



小田原 靖 先生
東京慈恵会医科大学卒業、同大学院修了。1987年、オーストラリア・ロイヤルウイメンズホスピタルに留学し、チーム医療などを学ぶ。東京慈恵会医科大学産婦人科助手、スズキ病院科長を経て、1996年恵比寿に開院。AB型・みずがめ座。多忙が続き、毎日、昼食が食べられるかどうかというほどだそう。そのせいか、すっきりスリムな印象に。しかし忙しいなかでも筋トレを続け、アミノ酸も飲んで筋肉はしっかり維持。ドクターも体が資本ですね。




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