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クラミジア血液抗体検査について

専門医Q&A 女性の健康

クラミジア血液抗体検査について

「夫も1年半前に泌尿器科で性病検査をしたらしく、その際すべて陰性だったと言っています。今回2人で薬を飲んで治療したのですが、卵管の癒着が心配になっています。」

2013.2.2

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ねこさん(32歳)


先月(2013年1月)初めて不妊治療を開始し、まず血液検査をしたところ、クラミジア抗体(A抗体およびG抗体共に)が陽性との結果がでました。一方、昨年10月に、婦人科でクラミジアの検査(膣内分泌液からの抗原検査)をしており、その結果は陰性でした。5年程前に一度クラミジアにかかっていたことが判明し、薬で治療したことがあるのでG抗体はわかるのですが、A抗体は最近かかったことを示すといわれたので、3か月前の膣内検査では陰性だったのに、疑問に思っています。(膣内の検査は一昨年秋にもしていてその時も陰性だった)夫と結婚したのは、昨年4月で、2人とも他の人と交渉はもっておりません。ちなみに夫も1年半前に泌尿器科で性病検査をしたらしく、その際すべて陰性だったと言っています。今回2人で薬を飲んで治療したのですが、卵管の癒着が心配になっています。私の病院では、抗体検査の方が正確というのですが、ほかのサイトで抗原検査の方が信用できるというのもみまして、ご意見頂ければ幸いです。卵管造影検査は、クラミジア治療ご1か月半は開けないといけないと言われ、それまで心配です。




お話を伺った先生のご紹介

原利夫 先生 (はらメディカルクリニック)


赤ちゃんが出来にくいという状態は、医学的な側面と環境的な側面の両面、言い換えますと、心と体のバランスの解決が必要であると考えております。
最近では、体外受精などの先進的な医療の妊娠率にとらわれがちですが、私達医師は、妊娠しやすい安心できる環境と、それをサポートする医学的な力を提供すべき使命があると考えています。
三人四脚で新しい家族の誕生をお手伝いすることが出来れば幸いです。

院長 : 原 利夫 (はら としお)
医学博士。58年慶応義塾大学大学院医学研究科修了にて医学博士学位を取得する。同大産婦人科助手を経て、62年東京歯科大学市川病院講師、平成元年千葉衛生短大非常勤講師となる。この間、日本初の体外受精凍結受精卵ベビー誕生のスタッフとしても活躍する。


≫ はらメディカルクリニック




クラミジアの検査でA抗体及びG抗体共に陽性が出たとのことですが、IgA陽性でIgG陰性の場合、現在の感染が疑わしく、IgA陰性でIgG陽性の場合には過去の感染が考えられます。
クラミジア抗体検査(IgA、IgG)は、過去の感染を反映し、かつ治療後も陽性が一定期間持続するため現在の感染の診断や治癒判定には適さないとされています。しかし、菌体検査が陰性であってもIgA、IgGが共に陽性でクラミジア感染を疑う場合については、軽度な卵管または腹腔内感染を想定し治療を考慮する場合もあります。
治癒後もIgA抗体は6か月程度陽性が持続することがありますが、陽性が持続するという理由だけで抗菌薬を継続することはありません。
抗体検査、抗原検査のどちらも不妊症の検査として有効ですので、クラミジア検査A抗体陽性が出た場合、早期に治療することが大切です。
クラミジアの診断には、女性の場合、子宮頚管を擦過してクラミジア抗原を検出したり、採血して血液中のクラミジア抗体(IgA、IgG)を測定します。男性の場合は、尿道を擦過してクラミジア抗原を検出したり、尿からクラミジア抗原を検出する方法が行われていますが、男女共に、子宮頚管を擦過する方法と、尿道を擦過してクラミジア抗原を検出する方法がベストとされています。
クラミジア感染症は、感染後1~3週間で発症し、男性の場合、尿道炎を起こし、女性の場合は、子宮頸管炎を起こし、感染が広がると子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎を起こします。自覚症状が比較的軽く気づかない人も多い感染症ですが、これらを長期間放置すると、卵管が狭窄したり閉塞する卵管障害を引き起こし不妊の原因や子宮外妊娠の要因となります。
治療法としては、パートナーと共に抗菌薬を2週間程度内服することで、ほぼ確実に治療が可能です。最近では、1日1回の服用で効果の見られる薬剤もあり、比較的容易に治療できるようになりました。
ご夫婦どちらも他の人と関係を持っておらず、以前の検査では二人とも陰性だったということですので疑問に思うのは当然かと思いますが、定期的に検査を受けていて放置していたということは無いようですし、今回お二人で治療されたとのことですので、治療終了後2~3週間以上あけて再度検査を受けていただいて、菌の消失を確認したうえで卵管造影検査を受けることが望ましいかと思います。もし卵管が癒着していたとしても、ほとんどの場合、通気検査や卵管造影検査で癒着や詰まりをとることができますし、卵管鏡による治療も方法のひとつとして考えられます。





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