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ピルをやめてから排卵がありません。

専門医Q&A 女性の健康

ピルをやめてから排卵がありません。

「今の卵の状態から排卵される卵子になるまでどれくらいの期間がかかるでしょうか?(個人差はあると思いますのでたいたいの目安を教えて頂きたいです。)」

2013.9.3

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タンタンさん(27歳)


相談おねがいします。
3年近くピルを服用していました。
3人目が欲しくなり6月末に服用をやめ、2ヶ月ちょっと経ちますが
生理がありません。
今日産婦人科に行き卵巣をみてもらったら
10ミリない位のが数個ある。
排卵はまだ先とだけ言われました。
そして、生理不順、排卵しにくい人の卵巣に見えるとも言われました。
これはどういう所で判断されたかわかりません。
どういう事なんでしょうか??
あと、今の卵の状態から
排卵される卵子になるまでどれくらいの期間がかかるでしょうか?
(個人差はあると思いますのでたいたいの目安を教えて頂きたいです。)
宜しくお願いします。




お話を伺った先生のご紹介

原利夫 先生 (はらメディカルクリニック)


赤ちゃんが出来にくいという状態は、医学的な側面と環境的な側面の両面、言い換えますと、心と体のバランスの解決が必要であると考えております。
最近では、体外受精などの先進的な医療の妊娠率にとらわれがちですが、私達医師は、妊娠しやすい安心できる環境と、それをサポートする医学的な力を提供すべき使命があると考えています。
三人四脚で新しい家族の誕生をお手伝いすることが出来れば幸いです。

院長 : 原 利夫 (はら としお)
医学博士。58年慶応義塾大学大学院医学研究科修了にて医学博士学位を取得する。同大産婦人科助手を経て、62年東京歯科大学市川病院講師、平成元年千葉衛生短大非常勤講師となる。この間、日本初の体外受精凍結受精卵ベビー誕生のスタッフとしても活躍する。


≫ はらメディカルクリニック




ピルを長期に服用していた場合、ピルの服用を開始する以前から正常な月経周期が確立されていた女性では、服用中止6ヶ月後には99%正常月経が開始すると言われています。
服用中止6ヶ月を過ぎても正常月経が開始しない場合には、ダイエットによる体重減少や
高プロラクチン血症など内分泌以上がないか等について診断をする必要があります。

卵巣にはたくさんの卵細胞があり、平均して月にひとつずつ成熟し、排卵します。卵細胞は卵胞という袋に包まれていて、卵胞は1日に約2mmずつ大きくなるとされており、約20mm前後の大きさになると、卵胞の中の液体とともに卵細胞が排卵されます。
排卵障害のある病態に多嚢胞性卵巣症候群というものがあり、その可能性があります。
これは、卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが、排卵がおこりにくくなる病態です。超音波検査では卵巣に普通より多い数の卵胞が見えます。多嚢胞性卵巣症候群というのは長い名前のために、「polycystic ovary syndrome」という英語の病名の頭文字をとって、PCOSまたはPCOと呼ばれます。
PCOについては病気と捉える方が多いのですが、病気というより、一連の病的な状態(病態)と捉えた方が的確です。
PCOの原因には様々な説があり、未だにはっきりとは解明はされていません。しかし現在のところは内分泌異常、あるいは糖代謝の異常などが考えられています。
PCOの診断は血液中のホルモン検査やホルモン負荷試験、卵巣の超音波検査です。
ホルモン検査では、LHがFSHより多い(正常のときはFSHのほうが多い)という特徴があります。テストステロン(男性ホルモン)値もしばしば増加しています。
超音波検査では卵巣に普通より多い数の卵胞が見えます。腹腔鏡下手術で卵巣のごく一部をとって顕微鏡検査をすることもあります。
PCOについての根本的な治療法はまだわかっていません。
多嚢胞性卵巣の約70%の女性は排卵に問題をおこすため、不妊症になる可能性が高くなります。よって妊娠を希望される場合は排卵誘発法を行います。
排卵誘発剤クロミフェン・クロミッドをサイクル2~6日の間服用し、80%の女性は排卵をおこします。またクロミッドで反応がない場合は、hMG-hCG療法(排卵をおこすための注射療法)を行ったりします。副腎皮質ホルモンを併用することもあります。
PCOの場合は、排卵誘発を行ったときに、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とよばれる副作用をおこしやすい傾向があるので注意が必要です。
腹腔鏡下手術で卵巣の表面に小さな穴をたくさんあけ、排卵を促すと方法も行われることがあります。
さしあたり妊娠の希望がない場合は、月経を周期的におこすような治療を行います。これには、カウフマン療法とよばれるホルモン療法や、低用量ピルなどのホルモン剤を使います。
グリコラン(メトフォルミン)がPCOの女性には効果があるとされています。通常500mgを日に3度服用、4週間してからホルモン値、腎機能、肝機能などの血液検査をし、排卵状況をさぐります。各自の状況により、さらにエコー、クロミッドとの併用など服用や検査の仕方がさまざまです。
グリコラン(メトフォルミン)は、インスリン抵抗性が高血糖の原因と考えられるインスリン非依存型糖尿病の治療薬です。
PCOの病因は、卵巣内アンドロゲン濃度の上昇であり、機能性卵巣アンドロゲン過剰分泌と理解されています。インスリンは直接卵巣に作用して、卵巣内のアンドロゲン産生を促進する働きがあります。 PCOの患者がグリコラン(メトフォルミン)を内服すると、血中のインスリンが減少し、その結果、卵巣内のアンドロゲンが減少すると報告されています。





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