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妊娠初期でのホルマリン

専門医Q&A 女性の健康

妊娠初期でのホルマリン

2013.10.2

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ネクタリンさん(33歳)

はじめまして。
初めての妊娠で8週目のネクタリンです。
現在学生をしてまして、妊娠10週〜20週にかけて解剖実習を受けることになっています。

実習中はホルマリン除去マスク(96%カット)をつける予定ですが室内濃度がどの程度か分からないため、また長時間暴露してしまうため催奇形性の影響が分からず心配しています。

どのような可能性があり、私はどのような対応を取ればいいでしょうか。
わがままになりますが休学はなるべくしない方向でお願いしたいです。



お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

妊娠10週であれば絶対過敏期は過ぎていますが、まだ器官形成期の時期ですので、催奇形性の心配が全くないわけではありません。

ホルマリンはホルムアルデヒドの水溶液です。ホルムアルデヒドの発がん性や遺伝毒性を示す報告があり、シックハウス症候群の原因物質の一つとしても知られていますが、生殖発生毒性については様々な繁殖試験や催奇形性試験において、親動物に重篤な毒性がみられない用量で児動物への影響は認められていません。

今後また新たなデータによって扱いは異なってくる可能性はありますが、現時点ではホルマリン除去マスクを着けたうえで、使用に関して現行の特定化学物質障害予防規則に応じた通常の管理濃度・許容濃度・作業環境状況を超えない限り、影響はないと考えられます。


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