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ホルモン補充してもE2の値が上がりません

コラム 不妊治療

ホルモン補充してもE2の値が上がりません

「左右の卵巣にチョコレート嚢腫ができているのですが、このために卵巣の働きが悪くなり、ホルモン補充をしてもE2値が上がらないのでしょうか。それともOHSSの後遺症?」

2013.6.21

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相談者
みゆさん(38歳)
■ 採卵後、重度のOHSSになり入院。その後1週間お休みして、ホルモン補充(エストラーナ®テープ)をして移植予定でした。ところが、Day14でE2値が140程度しか上がらず、1週間延長してエストラーナ®テープを追加補充しましたがE2値は139止まり。変わらないどころか、下がっていることにちょっとびっくり。左右の卵巣にチョコレート嚢腫ができているのですが、このために卵巣の働きが悪くなり、ホルモン補充をしてもE2値が上がらないのでしょうか。それともOHSSの後遺症?また、人によって貼り薬は効かないケースもあるのでしょうか。結局、今回移植はせず、次はプレマリン®に変えてみることにしました。



ジネコ:みゆさんは、貼り薬(エストラーナ®)でホルモン補充をされていたそうですが、E2の値が上がらなかったようです。これにはどのような原因が考えられますか?


大島先生:14日目のE2値が140程度だったとのこと。ホルモン補充周期で移植する場合、排卵日に相当する前の日には最低でもE2値が250以上でないと十分に補充されていないということになりますから、みゆさんの数値はやはり低いと思われますね。貼り薬を何枚、どのくらいの量を貼っていたのか記載がありませんが、もしかしたら貼り薬の量が十分ではなかったのではないでしょうか。
OHSSなどの影響を心配されていますが、点鼻薬で卵巣からのホルモン分泌を抑えているので、これについてはE2値が上がらないことと因果関係はないと思われます。やはり、貼り薬の量が足りていなかった可能性が考えられますね。
通常、貼り薬は1日おきに、1.5枚からスタートして、3枚、4.5枚、6枚と徐々に増やしていくという場合が多いようです。みゆさんもこのようなスタンダードな量でされていたのでは?
当院では、子宮内膜が薄い方に貼り薬を倍にしてスタートしてうまくいった例が多かったので、現在では貼り薬は2倍の量を使っています。3枚からスタートし、6枚、9枚……と増やしていく。このくらいの量を貼ると、ほとんどの方がしっかりホルモンを補充することができます。
貼り薬は量を増やしても副作用が起こることはないので、その点は心配ありません。


ジネコ:途中から追加補充されたそうですが、それではあまり効果はないのでしょうか。


大島先生:追加により値が上がってくるという報告もありますが、日にちを延長すると子宮内膜と着床のポイントがずれてしまうことも考えられるので、14日目でE2値が低い時は追加するのではなく、その周期はリセットして、次周期から増量してやり直したほうがいいと思います。
次は貼り薬から飲み薬であるプレマリン®に変えるということですが、錠剤より貼り薬のほうがホルモンの量を微調整できるので、私は貼り薬のほうがいいような気がします。2~3倍の量に増やしていけば、貼り薬でもしっかり補充できると思いますので、諦めないでトライしていただきたいですね。



大島 隆史 先生
自治医科大学卒業。1982年、新潟大学医学部産科婦人科学教室入局。産婦人科医として3年間研修後、県内の地域病院の1人医長として4年間勤務。1992年、新潟大学医学部において医学博士号を授与される。新潟県立がんセンター新潟病院、新潟県立中央病院勤務を経て、1999年、大島クリニックを開設、院長に就任。月曜日から土曜日まで、外来の診察後に不妊相談室を設け、患者さんとのコミュニケーションやメンタルのケアに力を入れている。






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