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基礎体温での不調

専門医Q&A 女性の健康

基礎体温での不調

2014.1.31

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リズムライフさん(29歳)

だいたい低温期36.50℃台、高温期36.80
~90℃台です。
高温期14日目37.10
15日目36.85
本日高温期16日目36.84℃にも関わらず生理が来ました。
まだ高温期の体温なのに、これは何か異常があるのでょうか?
また前回の周期も、低温期中に高温期並みの体温になることがしばしばありました。そのままにしておいてよいものなのでしょうか、教えてください。


お話を伺った先生のご紹介

向田哲規 先生 (広島HARTクリニック)


院長 向田哲規

1960年6月25 広島県広島市中区生まれ
昭和35年生まれで修道高校卒業まで広島で育ち、太平洋の青い海にあこがれ高知医科大学に入学し、学業よりテニス部とヨット部の活動が中心であった健康的な学生生活を送り卒業の後、同医科大学産婦人科医局にて一般産婦人科のトレーニングを受けました。

不妊症治療に携わって得られる生き甲斐は、より良い治療法を習得しそれを難しい症例に用いて、赤ちゃん誕生という目標に到達する手助けができた瞬間であり、その経験が臨床医としての糧になっていると思います。
不妊症の原因および治療法は千差万別であるため最終的には御夫婦が納得した治療法にて組むべきであり、その為の説明を充分行うよう心がけておりますので、いつでも御相談ください。



≫ 広島HARTクリニック

基礎体温は自分のリズムを知る上で大切です。ただし低温期と高温期があり、その分かれ目の前後で排卵が起きたという一つの情報でしかありません。体温というのは卵胞で卵が育つ卵胞期に低温になり、排卵が起こると黄体が形成されて体温中枢に働いて体温を上昇させ高温になります。体温が高くなったのは単にプロゲステロンという黄体ホルモンが体内中枢を刺激したに過ぎません。体温が高温になるホルモンには他に、甲状腺ホルモンや副腎質ホルモンなどもあり、体温だけで一喜一憂しまうのであれば、極端な言い方をすれば必要ありません。

アメリカの生殖学会によれば体温は必要としていませんし、当クリニックでも生殖補助医療を行う上で、基礎体温はカレンダーでしかありません。体温を測るから一喜一憂してしまうのですから、極論を言えば測らなければいいのです。体温と生理がくる時期に対してあまり神経質になる必要はないと思います。とはいえ基礎体温を測り、高温期が短いということであれば黄体機能不全につながるということも言われていますからね…。

でも最終的には体温というのは、風邪をひいても熱は出るし、他のホルモンにも影響されます。体温に重きを置くのではなく、自分のリズムを知るための簡単なツールであるということです。体温と生理に一定のルールがあるわけではなく、体温がしっかり下がってから生理がくる人もいれば、体温が高いうちに生理がくる人もいます。それがすぐに異常につながるというわけでもありません。生理というのはプロゲステロンが下がって子宮内膜が剥がれ落ちることですから、プロゲステロンが少しでも下がることで生理がくる人もいれば、しっかり下がってから生理がくる人など個人差があるのです。もし気になるようあれば、黄体機能の検査を受けてみるといいでしょう。


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