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サイトメガロウィルス感染 お風呂

専門医Q&A 女性の健康

サイトメガロウィルス感染 お風呂

「たとえば、1月から子作り開始で、12月に初感染してしまったとしても、子作り前だから一切関係ないのですか?それとも潜伏していて、受精や着床の時あたりに胎児に感染!とかあるのでしょうか?」

2014.12.11

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ななさん(26歳)


二人目妊娠を考えているのですが、一人目のときにサイトメガロウィルスの抗体がありませんでした。
お風呂などは一緒に入ってもいいのでしょうか?
唾液はもちろん、はだかとはだかなので怖いです。
子供は尿、便もすくなからず陰部についてるだろうし、湯舟に浸かる前にもちろん洗いますが、
浸かったときに唾や、おもらし、裸同士ということで、
菌がこっちに入りこむことはありますか?

また、サイトメガロウィルスは、妊娠した日以降に感染したら危険で、それ以前に感染しても全く大丈夫なのでしょうか?
トキソとかだと、妊娠半年前からだし、潜伏期間とかあるんですか?
たとえば、1月から子作り開始で、12月に初感染してしまったとしても、子作り前だから一切関係ないのですか?それとも潜伏していて、受精や着床の時あたりに胎児に感染!とかあるのでしょうか?
もうノイローゼになりそうです。





お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




サイトメガロウィルスは、多くの人が知らない間に感染し抗体を持っていますが、妊娠中に初感染すると胎児に高確率で感染し、障害をきたすとされています。昔は90%以上の人が抗体を持っていましたが、近年70%に減少し、妊娠中に初感染するリスクも増加しています。
抗体を持たない30%の妊婦さんが妊娠中にサイトメガロウィルスに感染するリスクは1~2%で、感染した妊婦さんのうち40%が胎児に感染します。症状としては、難聴、精神遅滞、運動障害などがありますが、感染したすべての胎児が発症するわけではなく、感染した中の10%くらいとされています。
多くの人がすでにかかっているウィルスなので、子どもも知らないうちにかかっていることが多く、上のお子さんから妊婦さんに移ることがあります。
おむつ交換や鼻水・よだれなどを拭いたあとはよく手を洗う、子どもと食べ物や食器を共有しないなど、予防をしっかりしましょう。
親戚のお子さんと接触してからどれくらいあとに子作りしてもよいかということですが、
ウィルスの潜伏期間や感染してからどれくらいで抗体ができるのか、どれくらいで症状が出るのかということは分かっていないようです。多くのウィルスは感染して2~3週間、遅くても3~4週間で抗体ができますので、お子さんから万一感染したとすれば1週間後の子作りは早すぎるかもしれません。また、妊娠前と妊娠8週くらいで検査することで感染の有無や胎児への影響を把握するのは難しいと思います。
しかし、子どもの唾液や尿との接触をできるだけ避け、手洗いを徹底して予防に努めれば、あまりナーバスにならなくても感染は防げると思います。





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