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脳が卵巣に指令を出しても反応していないようです。妊娠は望めない?

脳が卵巣に指令を出しても反応していないようです。妊娠は望めない?

脳が卵巣に指令を出しても反応していないようです。妊娠は望めない?

2013.6.21

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相談者
モサさん(31歳)
■ 2011年の8月頃に突然生理が来なくなり、D52で血液検査を受けた結果、FSH:44.7、LH:42.1、E2:140.7でした。何度か検査をしましたが数値が高く、ピルでリセット後に排卵を見てもらうと、まったく卵胞が形成されませんでした。このホルモン値では排卵誘発剤が効かないかもと言われ、ショックでなりません。クロミッドⓇは、どれだけ飲んでも効きませんでした。その後も排卵誘発剤しかすすめられていませんが、効果がわからないのに注射に通うのは耐え難く、試せていません。脳は卵巣に指令を出しているのに反応していない場合、妊娠は望めないでしょうか?



ジネコ:モサさんは、9月、10月と転院し、11月の受診ではエコーによる卵胞の確認があったようです。8月のFSH、LH、E2の数値をどのように判断されますか?


内田先生:経過とデータから判断すると、早発卵巣不全の状態が考えられます。かなり厳しい数値で、8、9、10月と同じような数値だったと思われるので、それぞれの病院で同じコメントが出たことから転院をしたのだと思います。ですが、11月の段階でエコーによる卵胞の確認がされたということは卵子が育っていたということなので、11月が排卵した周期だったとしたら閉経ではないということです。


ジネコ:妊娠の可能性があるとしたら、どういう治療の選択肢があるのでしょうか?


内田先生:モサさんの場合、どこまで治療をするかを、担当の先生と早めに相談したほうがいい段階にあると思います。限られた機会のなかで育った卵子での治療は、体外受精が一番妊娠の可能性が高いと考えられています。
そして、ご夫婦がきちんと治療についての情報を得て、どう治療を進めていくかを自分たちで組み立てることが、妊娠の確率を高くしていくと思います。そうした考えがまとまっていて初めて、こちらからも治療方針を提案できるのです。


ジネコ:お互いの理解が必要ということですね。


内田先生:体外受精は、コスト面や体の負担などリスクをともないます。誰しも、できることなら自然に妊娠したいと願っていて、最初から顕微授精や体外受精を望む人は1割もいないでしょう。ですから、いきなり医療サイドから体外受精しますか?ということになると、トラブルが起きたりスムーズに進まなかったりして、妊娠のチャンスを逃すことが起こりうるということです。


ジネコ:モサさんは、自分のようなケースでは妊娠が望めないのではと、不安が募っているようです。アドバイスをお願いします。


内田先生:モサさんの場合、脳は指令を出しているのに卵巣が反応していない。反応しないから指令をいっぱい出し、数値が上がっている状態です。正常ならFSHは一桁が正常値なので、やはり卵巣機能の低下が進んでいると考えられます。
しかし、E2:140という値が卵子の存在を示しています。卵子がつくるホルモンですから、卵子がないかぎり数値は30未満で上がりません。
ですから、まず妊娠を目指していくベースをホルモン剤の治療で経過を見て、今後どうするべきかを、なるべく早く担当の医師に相談するのがいいのでは。その時、前述したように、医師に言われるがままではなく、自分たち夫婦の治療のストーリーや情報を持っていることが大切だと思います。



内田 昭弘 先生
島根医科大学医学部卒業。同大学の体外受精チームの一員として、1987年、島根県での体外受精による初めての赤ちゃん誕生に携わる。1997年に内田クリニック開業。1階は奥様が副院長を務める内科・胃腸科、2階が婦人科。人があまり乗っていない車が好きだという内田先生。愛車ミニクーパーのメンテナンスも完了し、これからドライブが楽しみだとか。日の出とともに出かけるゴルフの早朝練習の成果も上がっているそうです。






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