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更年期が辛いです。

専門医Q&A 女性の健康

更年期が辛いです。

2016.1.4

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konamoさん(47歳)


数年前から生理が不順になり不正出血も度々あるので婦人科を受診したところ、数値的にはまだ更年期ではないと言われて漢方で様子をみていました。
体のだるさや気分の沈みなどが激しくて困っているのですが、何とか上手に付き合っていきたいと思っています。
週に2回ほどジムで運動したり、自分の好きなことをしていますが、どうしても体のだるさ特に最近は腰のだるさが激しいのが悩みです。
独身で一人暮らしのため、気持ちが沈んでも家で一人悶々と過ごしたりすることもありますが休日は、運動や旅行などに終日出かけていますがなかなか気持ちも上向きにならず過去を悔やんだりして落ち込んでは涙を流しています。
婦人科より精神科の助けを借りた方がいいのかと考えたりもしますが、更年期の際の気分の落ち込みや体の不調はどのようにすればよいでしょうか?




お話を伺った先生のご紹介

大石 元 先生 (国立国際医療センター )


<主な経歴・学位>
東京大学医学部医学科卒業
東京大学医学部附属病院周産母子部助教
三楽病院医長
医学博士

<主な経歴・学位>
専門:不妊症、腹腔鏡手術、更年期医療
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医


≫ 国立国際医療センター




更年期は閉経の前後2~3年に症状が出やすく、長い人では前後5年という場合もあります。
閉経の定義は最終月経があってから1年以上月経が来ないこと。ですので、閉経前の更年期は結果的にあとからわかります。
更年期の主な症状としては、ホットフラッシュやのぼせなどの血管運動症状といわれるもの、肩こり、だるさ、不眠など不定愁訴といわれるもの、ほかにうつのような症状が出る人もいます。
更年期の診断はエストロゲン値、FSH値を測ったり、SMIスコアというアンケート式のスコアリングシステムで行われます。
konamoさんの場合は、おそらくエストロゲン値がまだ更年期ほどにはなっていないということだったのでしょう。しかし、この数値は変動するものなので、一度で決めないほうがよいと思います。
たまたまその時に卵ができていれば、更年期とはならない数値が出ます。
現在漢方で様子を見ているとのことですが、ホットフラッシュなどの血管運動症状がないのであれば、確かに漢方でもいいかもしれません。
更年期症状に効く漢方として、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍 散(かみしょうようさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」があり、症状によって処方されるものが変わります。メンタルの落ち込みには「加味逍 散」、全体的に元気がない場合は「当帰芍薬散」が使われることが多いです。
漢方は穏やかに効いていくもので、すごく合う人もいるし全く合わないという人もいますので、様子を見ながら使っていくとよいかと思います。
1~2週間で効果はわかるので、それであまり変わらないようなら別の治療法を試した方がよいでしょう。
気分の落ち込みが2週間以上続くなら、うつ病の可能性もあるので、精神科の助けを借りたほうがいいということもあります。
今後、何回かエストロゲン値を測ってみて低くなってきているのであれば、ホルモンを補充してもいいのではないかと思います。
更年期障害の治療にはこれが正解というものはないので、様子を見ながらご自分に合う治療法を見つけていただければと思います。





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