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二度目の流産

専門医Q&A 女性の健康

二度目の流産

2017.9.2

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なおなおさん(37歳)

はじめまして。
質問お願いします。
今年2月に37歳で第2子を妊娠しましたが、心拍確認後9週目で心拍停止し稽留流産となりました。
数日後に掻爬手術を受けました。
それから生理を3回を見送り、幸いにも8月に再度妊娠しました。
しかし8週目でも胎芽も心拍も確認できず、稽留流産となりました。
数日後に掻爬手術の予定です。
医師からは二度連続の流産ということもあり不育症の診断も勧められましたが、第1子(現在4歳)を無事に出産しているので、流産の確率の問題で年齢的なこともありたまたま2回続いてしまったという事かもしれないとも言われました。
第1子の出産時、癒着胎盤で用手剥離の処置を受けましたが全てを取り出せず1ヶ月様子をみました。
2月の掻爬手術の際に麻酔が途中で切れ、暴れたためか子宮内に血の塊が残り様子をみることになりました。
そういう事も流産に影響しているのでしょうか?
今回不育症の検査を受けた方がよいのでしょうか?
今は不安と悲しみでどうして良いか分かりません。
ただ出来ることならもう1人産みたいと思っています。
宜しくお願いします。


お話を伺った先生のご紹介

田中 紀子 先生 (田村秀子婦人科医院)


京都府立医科大学医学部大学院修了。医学博士、産婦人科認定医。大学院と2年間のアメリカ留学で、子宮内膜症や生殖医療の研究に携わり、扇町ARTレディースクリニック勤務などを経て、2008年3月より「田村秀子婦人科医院」勤務。生殖医療の現場に長年携わった経験から、近年は女性の心と体の健康をサポートする女性医療への関心が高まり、学会、勉強会などに積極的に参加。



≫ 田村秀子婦人科医院

 2度の流産に対する悲しみはもちろんですが、「次も流産したらどうしよう?」「妊娠するのがこわい」といった次の妊娠への不安も大きいでしょうね。まずは、私たち医師や専門のスタッフがゆっくりお話を聞き、必要であれば検査を行い、不安を少しでも取り除いて差し上げることが大切だと思います。妊娠は心理的な要素も大きく、心の状態がホルモンバランスに影響します。不安が解消されると次の妊娠率が改善するという報告もあります。

 なおなおさんがご心配されている、1人目の時の癒着胎盤やその後の流産の経過については、今回の流産には特に影響はありません。1人目は問題なく出産された後、このような流産が続く方は残念ながらおられます。一般的には、1人目を妊娠されたときより年齢も進んでいますので、流産のリスクもあがります。担当の先生がおっしゃるように、年齢と確立の問題かもしれません。なおなおさんは1人目を自然に生んでいらっしゃるので、不育症検査が本当に必要なのか困惑されているのでしょう。

ただ、流産が2度続いているので、私も念のために不育症検査を受けてみてもよいのでは、と思います。検査の結果、何も問題がなければよいですし、もし何か原因がみつかれば、それに対してなんらかの対策や治療ができる可能性もあります。結果がわかることで、少し気持ちの整理ができ、次の妊娠に向けて前向きになれるのではないでしょうか。


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