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人工授精のタイミングが連続でうまくいかず不信感がつのってしまいます

コラム 不妊治療

人工授精のタイミングが連続でうまくいかず不信感がつのってしまいます

「1回目は注射から15時間経過、2回目は63時間後、というのは卵の最高のタイミングをとっくに過ぎている気がして……。」

2010.9.7

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送信者:ビリーさん(35歳)からの投稿
件 名:人工授精のタイミング、合っているのでしょうか?
通院歴5年。2年前からタイミング療法をし、その後、人工授精を3回行いましたが、いずれもうまくいかず。人工授精のタイミングが悪い気がしてなりません。HCG注射から36~44時間後に排卵するとしたら、1回目は注射から15時間経過、2回目は63時間後、というのは卵の最高のタイミングをとっくに過ぎている気がして……。医師の説明もあまりないので、不信感がつのってしまいます。

ジネコ : ビリーさんは「人工授精のタイミングが悪いのでは……」と不信感を持ってしまっているようです。

宇津宮先生:まず最初に知っておいていただきたいのは、人工授精とタイミングはあまり関係がないということです。というのは、数年前まではビリーさんがご指摘のように、HCG注射から約36~44時間後に排卵する、妊娠は排卵するタイミングで、夫婦関係後2時間以内に治療するなど、タイミングが重要視されていたことは確かです。
ですが、卵子は排卵してから24時間受精し、精子は3日~1週間生きている場合もあるのです。タイミングを気にされていますが、私は妊娠できない原因はもっと別のところにあるのではないかと思います。

ジネコ:考えられる原因は何でしょうか。

宇津宮先生:治療の期間とその方法です。ビリーさんは5年前から通院し、初診から3年目で人工授精を始めて、すでに2年が経っています。
たとえば人工授精は、開始してから通常3ヶ月.半年で妊娠します。半年経っても妊娠しなければ、腹腔鏡検査で子宮内を調べます。そうすると、6割の確率で子宮内膜症が見つかるので、その治療をすればまた半年以内に3分の1の確率で妊娠する。それでもだめなら人工授精をし、最長でも1年以内に結果が出なければ体外受精へステップアップする。
どの方法も半年を区切りに次のステップへ進むというのは、過去の蓄積されたデータが示していますが、ビリーさんが通う病院にはおそらく患者さんに提示で
きるデータがないために、結果が出ない治療を何年も続けていると考えられるのではないでしょうか。

ジネコ:ビリーさんも、思うような結果が出ないまま、今の病院で治療を続けることに悩んでいらっしゃいます。

宇津宮先生:35歳を過ぎると妊娠率が急激に低くなりますから、今の状況が続くと、不信感だけでなく焦りも大きくなっていくでしょう。それなのに「通院しなければいけない」という、ある種の義務感も抱くかもしれません。
不妊治療では、精神面が健康でないと、結果が出にくいだけでなく、自分にとって何が大切なのかが見えなくなるということもよく見受けられます。「赤ちゃんが欲しい」という願いが、いつしか「妊娠しなければいけない」と考えてしまうようになっていませんか。今の状況から抜け出すためにも、ビリーさんの心のケアまでできる病院、信頼関係を築ける医師に、一刻も早く出会う必要があると思われます。

宇津宮 隆史 先生



熊本大学医学部卒業。1988年九州大学生体防御医学研究所講師、1989 年大分県立病院がんセンター第二婦人科部長を経て、1992年セント・ルカ産婦人科開院。国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。開院以来、妊娠数は5000件を超える。4000例を超える腹腔鏡手術を行っており、「不妊の原因になる子宮内膜症を早期発見・治療することで妊娠が増える」と語る宇津宮先生。診察中は1分1秒たりとも気を抜かないという信念を持つ。O型・おひつじ座。




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