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鍼灸院でやけど

専門医Q&A 漢方・鍼灸

鍼灸院でやけど

2011.11.9

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みかんさん(39歳)

不妊治療の鍼灸院でお灸をしてもらい、
やけどをして水ぶくれになり、赤く腫れてしまいました。

移植後だったので、やけどの場所がお腹だっただけに冷やしませんでした。
結構目立っていて痕が残るのではないかと心配です。
以前通っていたところでは、このようなことはありませんでした。
鍼灸院がちょっと怖くなりましたが、ベビのために続けようか考えています。

鍼灸院での火傷は比較的あることなのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、みかんさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

鍼灸治療をされているようですが、
お灸で水疱ができてしまったようですね。

時期が時期だけに、不安になられてしまったのは
大変気の毒に思います。

鍼灸治療での火傷は、最近では美容上の問題や
衛生上問題で、さまざまな工夫がされていて
火傷はしにくいように治療をしています。

せんねん灸やカマヤ灸などの、いわゆる温灸タイプのものは、
台の上にお灸が乗っていたり、筒の中にお灸が入っていてるので
直接皮膚に接することはありません。

また、米粒大に小さくもぐさを捻って施灸するタイプでも
最近では熱緩和紙を皮膚の上に貼って、その上にもぐさを
乗せるので、やはり直接皮膚に接することはありません。

どちらのタイプもお灸の温度は、50度前後の温度までになりますが
直接火が皮膚に接しているわけではなく、
また、時間も短時間なので、火傷になることはあまりありません。

ただ、まれに水疱ができてしまうことはあります。

それは、皮膚が弱いタイプの人の場合
汗などで皮膚が湿っている場合、
あるいは、下腹部や腕や足の内側の部分の皮膚の柔らかい部分に
お灸をする場合などは、水疱ができやすいことがあります。

赤ちゃんのために、お灸は続けていきたいとのことですが
水疱になってしまったことは、担当の鍼灸師にはしっかり伝え
早めにお灸を取ってもらうとか、たとえば棒灸などの
直接皮膚に乗せないお灸に換えてもらうよう
相談しましょう。

このことで、鍼灸治療に対して恐怖感を覚え、
折角の治療を敬遠されてしまうのは、
みかんさんにとっても、お腹の赤ちゃんにとっても
そして、私たち鍼灸師にとってもとても残念なことなので
しっかりと相談をしたうえで、みかんさんにとって
有意義な治療が受けられるようにしてくださいね。


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