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逆子に鍼灸は効きますか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

逆子に鍼灸は効きますか?

2012.4.10

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セトさん(30歳)

逆子に鍼灸は効きますか?

妊娠35週の妊婦です。
妊娠32週で逆子になり、いまだに逆子のままです。
このままだと帝王切開の予定です。


初産ということもあり、逆子を直して自然分娩で産みたいです。
逆子体操は毎日続けていますが、いっこうに直りません。

最後に鍼灸を考えています。
鍼灸で逆子を直す人がいるようですが、本当に鍼灸が効くのでしょうか?

現在、妊娠35週ですが、効果があるなら試そうかと考えています。


お話を伺った先生のご紹介

直永せつ子 先生 (ナオエ夢鍼灸院 近江八幡院)


私自身の体の異常を知ったのは、20歳を過ぎた頃でした。
以前からの生理不順に増して、生理前の激しい腹痛と40度近い発熱が続き生理が来なくなり出したため地元の内科さんで熱だけでも下げてもらおうと診察を受けると、これは婦人科さんに行ったほうがいいよと言われました。悩みましたが、嫌々ながらも仕方なく婦人科を訪ねることにしました。

初診では解らず、幾度か内診や検査、基礎体温表をつけながら受診をしてしばらくした頃に、子宮奇形に伴う卵巣萎縮、無排卵性月経、経血が卵管へ逆流して起きている事がわかりました。

その時先生から『結婚していない若い女性にこんなこと言うのは言いにくいのですが、おそらく今の医学では結婚してもお子さんは望めないことは覚悟しといて下さい』と言われた時は、まさか自分が子供の出来ない体なんて思ってもいなかった事で、なんで?どうして?と半信半疑信じたくない事実に、どのようにして帰宅したかわからないほどショックを受けました。

女性として結婚や出産の体験は夢であったし、どちらも私には望めないと思うと涙が止まりませんでした。思ってもいなかった結果に日々ストレスが積もり、御夫婦連れや赤ちゃんを見るのも辛くおぞましくなっていきました。

でも少しでも何とかしていただけないかとお願いすると、生理前に起こる高熱を下げる治療と無排卵月経の治療を薬と注射でしていただくことになり、定期的に通院する日々となりした、しかし3年余り過ぎても一向に芳しく無いのと、通院中待合室で、見たくなくても目に入る妊婦さんの姿や会話を聞くことの辛さと、焦り、疲れイライラも極限となり精神状態もおかしくなっていきました。

そんな時今の院長と知り合い『どこまでよくなるか解らないけど、東洋医学の治療で自分に出来る限りの治療をして後は神様・仏様におまかせして』と言ってくれて東洋医学の治療と結婚と同時スタートすることになりました。

楽しいはずの新婚時代も、私の頭の中は毎日毎日子供が出来るだろうか?とばかりで、基礎体温表症候群でした。低温期しかないだの、高温期がないだの、月経が来てしまっただのその都度泣いて落ち込む日々の連続でした。そんな私に対して主人は根気よく付き合ってくれました。おかげさまで約2年半余りが過ぎ一人の娘を授かる事できた時は、奇跡としか言えない夢のような事実に涙しました。長く辛い年月でしたが、主人の協力と優しさで救われ事に感謝しています。
そして、神様が私にくださった奇跡に、少しでもお返しが出来たらよいのにといつも思っていました。

そんなある時、主人から女性の鍼灸師として出来ることは、私が体験した同じ悩みを抱える女性に、お子さんが授かるよう不妊治療をさせて頂くことでないかなとアドバイスを受けました。

この様なことから、私の体験も踏まえながら、少しでもより多くの女性にお子さんが授かる事を日々願いながら治療をさせて頂いております。又、来院して頂いている女性の中には、お子さんが授からない事のストレスやプレッシャーに加え、日常生活の疲労、人間関係や環境で悩みを持っている人も多く、体ばかりか精神的にも負担のかかった方がいらっしゃいます。

個人個人の持つ負担を少しでも軽減、改善し解消していただいて、心身共に健康な状態になるようにと願って毎日治療させていただいてます。
治療の結果お子さんがお出来になるたび、あの頃を思い出し夫婦共々涙が出るほど嬉しい思いをさせていただいております。

日本不妊カウンセリング学会認定
不妊カウンセラー
直永 せつ子



≫ ナオエ夢鍼灸院 近江八幡院

赤ちゃんは、通常頭を下にしていますが、逆子は頭を上にしたり、横向きになったりする状態をいいます。
出産時は一番大きな頭から産道を通過しないと、赤ちゃんが危険なため出産時までなおらないと、帝王切開する事になります。
原因ははっきりしていないみたいです。筋腫、子宮口付近に胎盤がある(前置胎盤)、羊水が多過ぎて赤ちゃんの頭を固定できないなども原因とも言われています。また、お母さんのおなかが冷えているため、頭を下に置きたがらなかったり、子宮周辺が緊張して固くなっているため、赤ちゃんが身体を反転できないという説もあります。

お灸は三陰交と至陰という足のツボにしますが、効果は29週までであれば、1回でなおる事が多いです。30週以降は個人差がありますが、3回程度。それ以降は早産になる場合ありますので、専門家によくご相談下さい。
体が冷えているために逆子になる可能性は多いので、おなかを冷やさないように気をつけて頂きたいです。


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