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不妊症にストレスを感じてます

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊症にストレスを感じてます

2012.4.11

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Kazuuさん(43歳)

今までに排卵誘発剤などホルモン治療を行ってきました。
排卵誘発剤を使用してもたくさんの卵ができないし、排卵してもグレードの低い卵子しか採れず、受精させることもできません。
月経がくるたびにがっかりし、不妊治療にストレスを感じています。
そのせいか、寝不足の日が多くなりました。

どのような体質改善をすれば、良い卵子をつくることができますか。


お話を伺った先生のご紹介

湯浅 佳子 先生 (パクス・テルレーナ治療室)


■経歴

フェリス女学院大学文学部国際文化学科(現:国際交流学部)卒業後、医療系団体にて広報誌の編集・制作を担当。
その後、鍼灸専門学校へ入学、鍼灸師となる。東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒業。
在宅医療研修、アロママッサージサロンなどで臨床経験を積み、 パクス・テルレーナ治療室を開院。

鍼灸専門、女性・小児専門の治療院として子どもから大人まで様々な症例の臨床に横浜にて数多く取り組む。

パクス・テルレーナ治療室 横浜本院副院長
パクス・テルレーナ治療室 岡山井原分院院長
付属施設アロマ&美容鍼灸ルーム監修・代表
1971年生まれ 一児の母

民間資格

JAA認定アロマコーディネーター JAA認定アロマインストラクター
所属団体 女性鍼灸師フォーラム 日本鍼灸師会
東京スキンタッチ会 日本不妊カウンセリング学会
日本アロマコーディネーター協会など



≫ パクス・テルレーナ治療室

Kazuuさん、はじめまして。女性のための鍼灸治療室、パクス・テルレーナ治療室副院長の湯浅です。

不妊と精神的なストレスについてですが、東洋医学では過度のストレスは不妊症の原因の一つと考えます。過度のストレスは東洋医学的に考えると、「気滞」(きたい)という状態を招きます。気滞とは体の中の気や血液の巡りが悪くなり、滞ってしまうという状況です。

このような巡りの悪さが生殖器(子宮や卵巣)の中で起これば、子宮や卵巣自体が滋養されず機能が落ちていき、子宮内膜が厚くならなかったり、質の良い卵子ができなくなり、妊娠しづらい状況を招きます。

Kazuuさんの気になる症状も東洋医学的には気滞(ストレス)による症状として現れる場合も多いです。

体質改善についてできることですが、まずは上記に記したように体の中の巡りを良くする(滞りをとる)ことが大切です。以下にできることを簡単に記します。

Ⅰ.散歩をする。
ハードな運動にならないように楽しくゆったりと自然を楽しみながら歩いてみる。(できれば手ぶらで)

Ⅱ.カフェインや香辛料などをとり過ぎない。
刺激の強い食べ物は、精神的な興奮を助長させます。ストレスで興奮している状況を悪化させてしまうのでとり過ぎないようにしてください。

Ⅲ.目を使い過ぎない。
読書、テレビ、パソコンや携帯画面を長く見るなどして、目を使い過ぎるのは良くありません。東洋医学では目とストレスはとても関係が深いと考えられています。目の使い過ぎはイライラを悪化させます。

上記のことを気にかけながら、やること自体がストレスにならないように、できる範囲でやってみてください。

また、もし可能であれば、鍼灸治療を継続的に受けてみるというのもとても良いことだと思います。専門家の人に定期的に体を診てもらいメンテナンスをして、日々のセルフケアのアドバイスを受ける方がより効果的です。

東洋医学は心と身体の繋がりをとても大切なものと考えます。心の不調は体の不調を招き、体の不調は心の不調を招きます。鍼灸治療は不妊治療においても、体と心のアンバランスを改善し、それぞれの不調を治して体質を改善していきます。

不妊治療をなさっている方はストレスと不安を抱えながら日々治療に取り組んでいらっしゃいます。不妊治療においての西洋医学のストレスケアはなかなかありませんが、東洋医学では体と心の緊張を解しながら治療に取り組めます。

以上、無理なくできる範囲でやってみてください。Kazuuさんの体の余計な力や緊張が抜けて、より良い方向に行くことを願っています。


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