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冷え性を解消し、妊娠しやすい体質に改善したいのですが・・・

専門医Q&A 漢方・鍼灸

冷え性を解消し、妊娠しやすい体質に改善したいのですが・・・

2012.4.5

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まーるさん(33歳)

月経周期が不安定で早まったり遅れたりします。
また、いつ排卵したかわかりにくいせいか、不妊治療をしていたときに排卵が悪いと先生に言われて人工授精をしました。
しかし、妊娠はしませんでした。
冷え性を治したくて、ウォーキングや食生活に気をつけています。

体質改善に良い漢方や鍼灸があれば教えて下さい。


お話を伺った先生のご紹介

真鍋立夫 先生 (シマヤ真鍋漢方薬局)


「薬剤師・鍼灸師」真鍋 立夫

(社)日本漢方交流会前理事長
(社)香川県鍼灸師会前会長
古典鍼灸「経絡治療学会」理事・香川県支部長
日本伝統鍼灸学会評議員
日本バイ・デジタルO-Ring学会認定鍼灸師

不妊症の治療においては、現代医学的に考えて問題の見つかるタイプの物で、例えば卵巣機能不全や、卵管の閉塞、卵巣のう腫であったり、子宮筋腫があったり、等の方がいらっしゃいますが、それらの原因と思われるものに対処しても、不妊症が改善しなかったり、あるいは現代医学的にはこれといった原因の見当たらない方が実は大変大勢いらっしゃいます。

漢方医学的には、月経の状態は無論のことですが、現代医学ではあまり不妊の原因として問題視されない、冷え症、軟便または便秘、夜間の排尿、慢性的な起床時の腰痛や食事の好みの偏りなどをむしろ重視いたします。



≫ シマヤ真鍋漢方薬局

 風邪を引きやすくて、手足が冷えやすく、時々めまいや立ちくらみがあるという人は基本的に「血虚・陽虚体質」と考えます。
 「血虚」とは簡単にいうと血が足りない人のことですが、それは血をつくる働きをしている「脾」が弱く、うまく機能していないのです。

 水分の摂り過ぎで体の水分処理が不十分になる病態を「水毒」といいます。めまいや立ちくらみには水毒症の代表的な症状です。
 「脾」は水分の過剰を嫌い、過剰になると働きが停滞し冷えていきます。そうなると体を活発に動かす源の「陽気」が不足し疲れやすくなります。
 「脾」を守るには水分を摂りすぎないこと。「脾」が弱ると水分代謝を調整する「腎」も影響を受けて、代謝失調をおこします。これが風邪をひきやすい体質にするのです。
 体温より低い温度の飲料物、生野菜、果物、刺身などの生ものや白砂糖の入った甘い物などの過食は控えます。これらは体を冷やす本になり「脾」や「腎」を弱めます。
 呼吸も大切です。鼻呼吸ではなく口呼吸だと、外界の冷たい空気の影響が大きくなり、体が冷える原因になります。
 「肝」には、血を使って体を動かしたり、体をめぐる「気」によどみが生じないように循環させる働きがあります。
 「肝」の働きを保つためには、たくさんの血が必要ですが、その血をつくって提供しているのが「脾」なのです。
 「肝」の働きが悪くなると、イライラしやすくなります。「肝」の働きが悪くなくても、いつもイライラしていたら「肝」に異常が生じてきます。

 高温期の途中で陥落が見られたり、月経中に体温が上がったり下がったりするのは、ホルモンの働きが良くないから。漢方薬で五臓の働きのバランスをとれば解決します。
 鍼灸療法も同じで、経絡を補瀉(ほしゃ)して五臓の調整をします。どの経絡をどう補瀉して何の臓の変調を治すかという診断と治療計画が重傷ですから、脈診や腹診から的確な治療を行える鍼灸師にかかることが肝要です。


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