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過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか

専門医Q&A 漢方・鍼灸

過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか

2012.4.5

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Kinaさん(44歳)

高齢不妊治療中です。
過敏性腸の持病があり、漢方薬の小建中湯と平胃散を1年近く服用しております。
体に合っていたらしく、効果があるのでこのまま服用を続けたいと思っております。
不妊治療または結果を出せて妊娠した場合、そのまま服用を続けても良いのでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

深谷幹子 先生 (深谷薬局養心堂)


湖北民族学院客員教授
妊娠授乳サポート薬剤師

妊娠しやすい体作りを全力でサポート
子宝に向って一緒に歩んでいきましょう。

女性特有の悩みについての相談にも乗っています。女性同士、わかりあえる事も多いかと思います。

ちょっとした事でも気になったら、気軽にメール又は電話でご相談下さい。 相談する気になった事で、もう大きな一歩を踏み出しています(^-^)/



≫ 深谷薬局養心堂

 妊娠したら体調と体質を専門家にもう一度相談して、漢方薬の点検をしましょう。
 小建中湯や平胃散といった漢方を飲まれて調子が良いということは、脾虚、食滞(胃が弱く食べた物がなかなか消化できない為、お腹に残りやすい)の体質ではないかと考えられます。

 小建中湯は、胃腸が弱い、疲れやすい、風邪をひきやすい、さらに子供の体質改善にも使われる漢方です。私自身子供の頃、ずっと飲んでいた馴染み深い漢方薬です。小建中湯には、体の中を温めながら元気にする「温中補虚」やひきつるような腹痛を緩和する「和裏緩急」の働きがあります。
 一方、平胃散には胃腸の働きや水はけを良くする「燥湿運脾」や「行気和胃」の働きがあります。
 妊娠前に服用して調子の良い漢方はそのまま継続できる場合が多いですが、漢方に詳しい先生に妊娠後の状態を報告し、続けて服用できるか相談しましょう。
 漢方薬は病名ではなく、体質で選びます。とくに妊娠中は普段と違い、体も敏感になっています。
 妊娠されたら、体調と体質を漢方に詳しい先生にもう一度相談して、漢方薬を点検しましょう。

 Kinaさんが毎日の生活で気をつけたいことを挙げておきます。
1)チョコレート、ケーキなどの甘いものは避けて
2)刺身や生野菜などの生ものを食べすぎないように
3)冷たい食べ物、飲み物は避けて
4)脂っぽい食事はほどほどに
5)良く噛んでゆっくり食べることも大切
6)食べ物が停滞しやすいので、食べすぎには注意を
7)ストレスは簡単に避けられるものではありませんが、受け流す、割り切る、発散する等の工夫や、好きな香り、スポーツ、お風呂など、自分の心地よい時間をつくる心がけを

 卵巣や卵、子宮も自分の体の一部分です。体長が良いことは卵の状態が良いことにつながります。この調子で体を整えて素敵なお母さんになれますように。


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