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低温期が短く体温が高め

専門医Q&A 漢方・鍼灸

低温期が短く体温が高め

2012.10.2

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うさうささん(47歳)

低温期の体温が高め(36.5~36.6)で低温期が10日~13日です。
AIHをしていた時に排卵済みになることも多く、いまは体外受精に進んでいます(2回採卵、4回移植)
ショート法(フェリング225単位とイトレリン)で4~10個卵胞ができ、半分は受精します。
高齢のため初期胚で移植するのですが、まだ一度も着床したことがありません。
凍結に進めるのは受精した数の半分です。(2日or3日目培養)
低温期の体温が高く期間が短いとあまり良くない卵胞になると聞きました。
少しでも良い卵を育てるにはどうしたら良いのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

深谷幹子 先生 (深谷薬局養心堂)


湖北民族学院客員教授
妊娠授乳サポート薬剤師

妊娠しやすい体作りを全力でサポート
子宝に向って一緒に歩んでいきましょう。

女性特有の悩みについての相談にも乗っています。女性同士、わかりあえる事も多いかと思います。

ちょっとした事でも気になったら、気軽にメール又は電話でご相談下さい。 相談する気になった事で、もう大きな一歩を踏み出しています(^-^)/



≫ 深谷薬局養心堂

体低温期が高く周期が短くなってきた場合、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が上がってきている可能性があります。
FSHは卵巣機能低下と関係あるといわれています。
うさうささんの場合もFSHが高いなら、卵巣機能やバランスをつかさどる「腎」の働きを高める、補腎の漢方を増やすのもいいかと思います。

子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などは、いろいろな汚れが溜まっておこると漢方では考えます。
これが低温期の体温が上がる原因にもなります。
さらに血流を悪くして、卵巣機能の低下、着床率が下がる原因にもなります。
体質、状況、月経周期によって使う漢方は違ってきますが、子宮に筋腫、嚢腫、ポリープがある影響を考えると、汚れを綺麗にする漢方を強化するのも良い方法かと思います。

血は全身をめぐって、臓器や組織に栄養を届け、老廃物を処理して潤いをあたえたり、精神状態を安定させる働きがあります。
食養生として赤や黒いもの(人参、ほうれん草、黒ゴマ、黒砂糖黒豆、レバー、豚肉、鶏肉、なつめ、クコの実など)がおすすめです。
腎は生殖機能、成長、発育、ホルモンの分泌、免疫全般など生命活動の根本を担っています。
年齢の影響がでやすいのですが、食事や生活習慣の養生でスピードを減速することは可能です。
食養生として、木の実や粘り、渋みのある(くるみ、松の実、クコの実、黒ゴマ、山芋など)、温性の食材がおすすめです。
卵巣機能やバランスを整えるには「血」と「腎」の養生がとても大切です。
毎日の生活養生としては、冷たいものの飲食は控えなるべく温かいものにする。
とくに月経中は体を冷やさないようにする。
入浴や散歩など、心と体をリフレッシュすることを心がける。
ストレス発散の工夫も大切です。
体外で育つ卵胞の数や受精する卵胞の数がしっかりあるので、食養生と生活養生、漢方養生が力となって、喜びの声につながることをお祈りします。


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