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漢方で改善しようか検討中です

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漢方で改善しようか検討中です

2012.11.15

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harukaさん(34歳)

太り気味なのが原因でしょうか、いつ排卵したかがわかりにくく、月経周期が不安定で早まったり遅れたりして、月経がくるたびに落ち込みます。
排卵誘発剤のクロミッドを使用しなければ、低温期が長くて高温期が低めになります。

このような体質を漢方で改善することは可能でしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

矢野間明美 先生 (春日部第一薬局)


薬剤師・漢方薬生薬認定薬剤師・自然薬師
国立健康栄養研究所 栄養情報担当者(NR)
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー

開局後約30年間、沢山のお客様から喜びのお声を頂いております。
自然療法を基本とし、一人一人の体質に合わせた、妊娠しやすい食養生や生活養生もご指導しています。

お客様との触れ合いを大切にしていますので、治療以外のお話やお悩みも、お話しくださいね。私達と一緒に、希望を持って前向きに始めましょう。

2人目希望・男性不妊のご相談も多数お受けしています。



≫ 春日部第一薬局

月経期・卵胞期・排卵期・黄体期と、それぞれの時期におこるホルモン分泌の変化が順調であることが妊娠しやすい体の条件です。
そして、「質の良い卵子と精子が出会うこと」「柔らかいふかふかの子宮内膜をつくること」が必要です。

harukaさんは、月経周期が不安定で低温期が長く、高温期への移行に時間がかかることから、卵胞が十分に育ちにくく、排卵がスムーズ行われていない。
そのため黄体ホルモンが十分に分泌されないので、高温期の体温が低くなり不安定になるのだと思われます。
このような状態を漢方では、体のエネルギーである「気」が不足し、生殖力の源である「腎」の機能が低下している「腎虚」といいます。
さらに月経がはじまっても体温が下がらないのは、血のめぐりが悪くなっている「瘀血」が考えられます。
まずは腎の機能を高め、温かな子宮環境を保つ「温補腎陽」と気血を補う「益気養血」の作用がある漢方薬を使っていくと良いでしょう。
クロミッドを使用されているようですが、長く使うと子宮内膜が薄くなる傾向があり、受精しても着床しにくくなったり、排卵前のおりものも少なくなることから排卵がわかりにくくなります。服用後体重が増える方も多いのです。

今のharukaさんには自然にホルモン分泌できる体へ導いていくほうが良いのではないでしょうか。
月経期は、最も体を大切にする時期です。気血を補うこと、気血のめぐりを良くする2点に注意してみましょう。
気血を補うのは、ナツメ、プルーン、干しぶどうや、黒豆、黒ごま、黒米などの黒い色の食べ物、小松菜、春菊などの野菜です。これらの食材を使ったお粥がおすすめ。
気血のめぐりを良くするには、体を冷やさないこと。なかでも温灸はとても良い方法です。
月経がきて落ち込むことはストレスを生み、気のめぐりを悪くします。月経期は妊娠のチャンスをつくる時期です。
月経1日目は妊娠1日目と考え、明るい気持ちを持つよう心がけましょう。


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