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胚移植後の三陰交へのお灸について

専門医Q&A 漢方・鍼灸

胚移植後の三陰交へのお灸について

2012.10.4

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ゆいかさん(35歳)

こんにちは。
先月の29日に体外受精で2日目新鮮胚移植をしました。
1日に、鍼へ行きまして、三陰交などへの鍼やお灸をしてもらいました。(不妊に詳しいとの触れ込みの鍼灸院です)

その後、自宅でも三陰交や関元へのお灸をするように勧められて、昨日今日と三回お灸してしまいました。
後で気になりネットで調べると、移植後は三陰交への鍼やお灸はしない方がいいとのこと・・・
流産させるツボだと書かれていました。
鍼灸院では、陽性反応が出たらやめるように言われました。

せっかく良かれと思い、鍼に行ったのにこれでは上手くいかなくなりそうでとても悲しいです。
やはりこの鍼とお灸のせいでうまくいかないでしょうか。
着床時期は、3日~5日にかけてくらいかな・・・と思っています。(あくまでも自己判断です)

どうぞよろしくお願い致します。


三陰交は子宮の血流を増加させ、生殖機能を高める補腎・補血のツボとして古来より重要とされてきました。

ゆいかさんの月経の状態が年齢とともに変化してきたのは、加齢による「腎気」の低下かと思われます。
「腎」は、月経や卵巣機能などの生殖器系をつかさどります。
また、めまいや立ちくらみを起こしたり、落ち込みやすいことから気虚や血虚、腹部瘀血やのぼせなどもあるかと思われます。
東洋医学では「五行(木・火・土・金・水)」を体と対応させ、それらのバランスを調整することで妊娠力を向上させます。
鍼灸の治療は全身のツボを組み合わせて効果をだすので、1つのツボが流産を引き起こすことはないのです。
三陰交が流産を促すツボであれば、不妊の方への使用は禁忌となるでしょうが、そのような事実はまったくありません。

心配事は体を緊張させ、気・血・津液の流れがとどこおり、子宮内の環境が悪化します。
安心してゆったり過ごすことで、妊娠力を高めることができます。
インターネットではさまざまなうわさが事実のように書き込まれていますので、心配の種を見つけることもあるかと思います。情報に振り回される性格だからと、妊娠中不要不急なネット検索を控えた方もいました。
心と体は密接に結びついています。
ゆったりした気持ちで過ごし、食事はバランスよく、冷たいものは控えます。さらに薄着は避けて冷えが気になるときはしっかり保温、それでも冷えるならカイロなどで加温してください。
しめつける服や下着は避けて、できれば靴下は五本指ソックスを履きましょう。
赤ちゃんは天からの授かりものです。その赤ちゃんをお母さんがしっかり受け止めてあげることで、子宮に根を張り成長してくれます。
赤ちゃんの生命力を信じ、ていねいな生活を送ることで妊娠力が向上します。
ゆいかさんにコウノトリが飛んできますよう、心よりお祈りしております。


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