HOME > 漢方・鍼灸 > 鍼灸の痛みについて
HOME > 漢方・鍼灸 > 鍼灸の痛みについて

鍼灸の痛みについて

専門医Q&A 漢方・鍼灸

鍼灸の痛みについて

2012.11.2

あとで読む

たまさん(36歳)

凍結胚移植後にすすめられて針をしてもらったのですが腰のあたりに激痛がはしりました

5時間以上たちますが今もジリジリ痛みます

肝臓が弱ってるからと説明されましたがこのまま通って大丈夫なのでしょうか?

有名な所のようですがまたあんに痛い思いは辛いです

この治療で赤ちゃんができなかったらと考えてしまってなりません


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、たまさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

移植後に鍼治療をしたようですが、その際の痛みが残っているようですね。その先生は、肝が弱っているからとおっしゃっていたようですが、確かに、弱っている部分というのは、過敏になっている場合があるので、他の場所よりも痛く感じることがあります。

その痛みによって、赤ちゃんができなくなってしまうのではということを心配されているようですが、それは全くの取り越し苦労ですので、安心してください。

最近は、ネットで鍼灸の様々な情報が、飛び交っていますが、高温期や妊娠初期に三陰交を刺激すると流産するというような情報があるのはご存知かと思いますが、実際に三陰交に強い刺激を与えても流産はしないというのが、現在では定説になっています。

鍼灸の本場、中国でも、三陰交や太衝、合谷など、古典に流産や人工中絶になると記載されている経穴に強い刺激を与えても、全くその通りにならなかったという報告がされています。

ですので、基本的に余程強い刺激を与えても、妊娠に対してマイナスに働くことは、極めてまれであるということは、今や鍼灸治療の常識となっています。

それよりも、鍼灸治療によって、不安な気持ちになることの方が、妊娠にはマイナスに働きますので、決して鍼灸治療を受けたことによって、妊娠に悪影響を及ぼすことはないということだけは、しっかりと理解してください。

たまさんは、とてもナイーブな方のようですので、鍼の刺激がいつまでも残っていることに対して、とても不安に感じられたかと思います。本来であれば、そのような不安を抱かせないように、鍼灸師がしっかりとフォローするべきなのですが、それが不十分だったのでしょう。

この回答によって、少しでも不安感が取り除かれて、鍼灸治療に対して前向きに取り組んでいかれれることを、願っています。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top