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漢方と鍼灸はどちらが効果的 なのでしょうか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

漢方と鍼灸はどちらが効果的 なのでしょうか?

2013.12.19

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JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【ゆうさん(34歳)】
私の症状から漢方と鍼灸はどちらが効果的なのでしょうか?

主な症状
・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じっている
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい。
・月経前は過食気味or 食欲不振, 月経前は普段の便秘がさらに強くなる
・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある
・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい
・水分をあまり欲しない
・寝不足の日が多い


お話を伺った先生のご紹介

引間紀之 先生 (升屋栄貫堂薬局・ひきま鍼灸院)


"薬剤師・鍼灸師・学会認定不妊カウンセラー。
薬科大学卒業後、漢方専門薬局に8年間勤務し中医学を修得。在勤中に鍼灸学校に通い鍼灸師資格を取得。
1995年、埼玉県寄居町にて升屋栄貫堂薬局、ひきま鍼灸院を開設。
2015年、埼玉県坂戸市に子宝専門鍼灸院を開設。"




≫ 升屋栄貫堂薬局・ひきま鍼灸院

漢方薬と鍼灸はまったく別の治療方法ではありません。
その歴史を調べてみると、どちらも同じ東洋医学から生まれてきた治療方法だということがわかります。
つまり同じ考え方に基づく治療方法ではあるけれど、道具が違うということです。

中国山東省のある不妊専門病院では、一人の患者さんに対して体外受精などの高度不妊治療に加えて、漢方薬と鍼灸治療、食事や運動療法などを複合的に行っています。この事例からもわかるように、不妊に限らず漢方薬と鍼灸治療を併せることによって、より良い結果が出るケースがたくさんあるのです。
鍼灸治療の場合、自律神経の調整など「気」の流れを改善に即効性があります。
ただし、施術の間隔が空きすぎると効果が薄れてしまいます。妊娠しやすい体作りをしてゆくためには、適切な頻度で鍼灸治療を続ける必要があります。
通院できない方には自分でできる温灸がおすすめです。
体作りは日々の積み重ねです。漢方薬であれば、毎日自宅にいながら薬を服用できるので、着実な変化が期待できます。
ただし、体調の変化、基礎体温表の様子、季節などに応じて、薬の処方を変える必要があるので、定期的に漢方専門の薬剤師と相談しながら行ってください。
漢方薬を服用しながら、胚移植の際に着床をアシストするために、鍼灸治療を単発的に受けることも可能です。
東洋医学による改善には生命活動の源である「腎」の力を補うこと。さらに「血」を補充し、「気」「血」のめぐりを盛んにすることが基本となります。

漢方では当帰、地黄などの生薬、鍼灸では三陰交、血海などのツボを中心に治療します。漢方と鍼灸の併用がおすすめですが、どちらか一方から始める方法もあります。
仕事などが忙しい場合は漢方を。定期的(週に1回程度)に通院できるのであれば鍼灸などと選んでもいいでしょう。
生活面では体を冷やさないこと。毎日湯船につかり温かい飲食物を摂るようにしましょう。
また、睡眠は自律神経やホルモンバランスに影響します。早めにお布団に入りゆっくり休んでください。


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