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内膜が薄くて受精卵が着床しません。漢方鍼灸で何か改善できますか。

専門医Q&A 漢方・鍼灸

内膜が薄くて受精卵が着床しません。漢方鍼灸で何か改善できますか。

2013.12.20

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JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【ポニーテールさん(39歳)】
内膜が薄いのが悩みです。
6〜7ミリでいつも移植しています。
不妊専門病院の先生は、内膜を重視しません。
そんな私にアドバイスをお願いします。

主な症状
・周期が短い
・高温期が短い(10 日未満)
・低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇)
・月経血の量が少なく、期間が短い
・今までに排卵誘発剤などホルモン療法を行っていた
・子宮内膜が硬くて薄い


お話を伺った先生のご紹介

渡邊香聖 先生 (ワタナベ鍼灸院)


桜塚高校 卒
龍谷大学 経済学部 スポーツサイエンスコース専攻 卒
京都仏眼鍼灸理療学校 鍼灸学科 卒



≫ ワタナベ鍼灸院

硬くて6~7ミリの薄さしかない子宮内膜で受精卵をしっかりと着床させるために、何とか肥厚でフカフカな子宮内膜にしたいものです。
理想は10~12ミリですが、最低でも7~8ミリはほしいところです。

少しでも子宮内膜を厚くするために、鍼灸では「腎」の働きを高めるツボを中心に治療を進めます。
「腎」は生殖機能そのものを整え、さらには生命の根源(生命力)である「命門」と言われるものも持ち合わせています。
まずはこの機能を充実させることが第一となります。
治療中は味付を薄くすることを心がけて下さい。
次に月経量が少なく、月経期間も短いということを考慮すると「肝」と「脾」への気血の補充も必要です。
「肝」は血を集め、その血を各臓器へ運ぶ役割を担っています。
子宮への血流量を増やす役割を担っているのが「肝」と考えて下さい。そして気血を作りだす役割を担っているのが「脾」です。

「肝」を補う食材は、梅干し、レモン、酢など酸味のあるものです。
「脾」を補うのは米や芋類など甘味のあるものです。
もちろん、これらばかりを食すということではなく、バランス良く食事を摂るなかで、これらの食材を意識的に加えると考えてください。
排卵誘発剤などを長期的に使用すると血がとどこおりやすくなる傾向もあるため、鍼灸治療を無理のないペース(週1回など)で上手に取り入れて、体全体のバランスを整えていくことも妊活にはとても有効です。
体質改善の観点からも治療を継続することで、基礎体温は上がりますし、月経量、月経周期も整ってきます。
 さらに、一般的な肩こりや頭痛、日常の疲れなども軽減できますので、おすすめ治療だと思います。
しかし、鍼灸治療は一般的にあまり馴染みがなく、針を刺されるという恐怖心もあると思いますので、事前に希望している治療院の先生が、どのような治療をするのかしっかり聞いてから開始されるといいでしょう。
ポニーテールさんにとって1日も早く元気な赤ちゃんに恵まれるよう祈っております。


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