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漢方はホルモン値に影響しますか?鍼灸は着床を助けますか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

漢方はホルモン値に影響しますか?鍼灸は着床を助けますか?

2013.12.20

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JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【ihuruさん(38歳)】
今年7月からIVFを開始しています。
9月中旬からフェマーラを内服し、現在採卵と凍結胚盤胞移植を予定しています。
3年前に子宮外妊娠と流産をしていて、PCOと判明したのは今年に入ってからになります。
体外受精専門クリニックの医師はツムラ23を内服することを拒んでいます。
ホルモン値に影響するという理由からですが、煎じ薬でもないのに本当に影響がでるのでしょうか。
また、採卵前日に鍼灸をしたら採卵当日は排卵済みで採卵できませんでした。
鍼灸との関連はありますか。
胚移植24時間以内の鍼灸は着床を助けると聞きました。効果はあるのでしょうか。

主な症状
・低温期の体温が高め
・高温期の上昇が遅く、途中で陥落が見られる
・いつ排卵したかわかりにくい
・高プロラクチン血症である
・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある
・PCOS と言われている
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい


お話を伺った先生のご紹介

村上直人 先生 (さがみ鍼灸整骨院)


代表 村上直人
鍼灸師・柔道整復師

医師から逆子治療の依頼され施術の結果、逆子がなおり
それ以降、関東近郊から逆子の妊婦さんが来院
毎年100名以上の逆子鍼灸に携わる。
現在、小田急線町田駅と本厚木駅に治療院を2院構え
不妊、逆子、産後の骨盤ケアを5名の鍼灸師で対応しています。



≫ さがみ鍼灸整骨院

鍼灸治療には経穴(ツボ)に刺激をあたえ、体の機能を回復させる、痛みや痙攣(けいれん)などを鎮静させる、血管に影響をおよぼして患部の血流を調節するなどさまざまな作用があります。

中でもお灸は女性疾患によく用いられる治療法です。
手足の末梢のツボを刺激することで血行を改善することで冷え性が良くなります。
ぎっくり腰や逆子などは、たった1回のお灸で治ってしまうケースもあります。
性別や年齢、症状によって、かかる時間や通院回数は変わってきます。つまり個人差があるのです。
ですから胚移植24時間以内に鍼灸治療を受けることは着床を助けることもありますが、絶対ではないのです。
鍼灸治療を定期的に受けている人は体のコンディションを整える意味で、採卵前日や胚移植前後に鍼灸治療を受けることは問題ありません。
しかし、鍼灸治療が初めて、または経験が浅い人にはおすすめできません。
鍼灸治療を受け始めて数回は好転反応といって、一時的に体が大きく反応し体調が下がることがあるからです。
定期的に鍼灸治療を受けている方でも、いつもより刺激は少なめにするのが通常です。

鍼灸治療は一人ひとりにあわせて刺激量を調整することができます。
アメリカのメリーランド大学医学部統合医療センターでは、体外受精時の胚移植の前後に鍼治療を受けると、その後の妊娠や出産にいたる確率が高くなることが研究員らの調査で明らかになっています。
伝統的な鍼治療を受けたグループはほかのグループに比べて、妊娠した割合が65%、出産にいたった割合が2倍であることが分かっています(出典: British MedicalJournal online first edition)。
採卵日や胚移植日のスケジュールをかかりつけの鍼灸師に伝え、体のコンディションを調整してもらうのがいいかと思います。
現在の治療の経過、そして今後の治療方針について納得して進めていく上でも、担当の医師との信頼関係はとても重要です。
ご自身が不安に思っていることを一度改めて相談してみることをおすすめします。


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