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不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

2013.12.20

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JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【シュガーさん(30歳)】
不妊の原因を東洋医学ではどのように解釈するのですか?

主な症状
・高温期に体温が高低くなる日が多く不安定
・体温が全体的に低い
・月経が遅れがち
・月経血の量が少ない
・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じる
・月経がくるたびにがっかりする
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい
・足のむくみがひどい


お話を伺った先生のご紹介

石井多鶴子 先生 (くすりの元気)


20代のかたから40代のかたまで「赤ちゃんをご希望」のかたがご相談にいらっしゃいます。

基礎体温がきれいで、毎月生理が来ているのになかなか妊娠しないというかたから、妊娠はするが流産を繰り返す、一人目は授かったが二人目がなかなか妊娠しないと言うかた。

不妊治療をしているのだが高温期が短い、高温期がない、生理周期が長い、子宮内膜が薄い、又は厚すぎる、内膜症や筋腫があるなどの原因があるかたがご来店なさっています。
早いかたは1ヵ月くらいで、遅いかたは3〜4ヵ月くらいから下記の変化が見られました。



≫ くすりの元気

シュガーさんの気になる症状から、以下のような診立てが考えられます。
漢方理論では不妊症の原因は「腎虚」を基礎と考えます。腎とは生殖能力のこと。つまり腎虚とは生殖能力の不足を意味します。
第1子不妊の方は先天的か日常生活の過労などから腎が不足して腎虚となり、第2子不妊の方は、第1子を出産された時に腎精を損耗してしまい、その後、腎精を補えなくて腎虚となるパターンが多いようです。

シュガーさんの気になる症状から、以下のような診立てが考えられます。
漢方理論では不妊症の原因は「腎虚」を基礎と考えます。
腎とは生殖能力のこと。つまり腎虚とは生殖能力の不足を意味します。
第1子不妊の方は先天的か日常生活の過労などから腎が不足して腎虚となり、第2子不妊の方は、第1子を出産された時に腎精を損耗してしまい、その後、腎精を補えなくて腎虚となるパターンが多いようです。

さらに漢方では肺、脾(消化器系)、腎のいずれかが失調すると「痰湿(水)」が停滞しやすいと考えます。
すると気血の流れがスムーズにめぐらなくなり、体が冷えたり、浮腫をおこしたりします。
基礎体温は全体的に低くなりがちで、高温期もそれに伴って上がりきらず、月経は遅れやすく、おりものが多くなりがちです。
漢方薬で代謝を高め痰湿の停滞を改善します。
最後に寒冷や長期のストレスや疲れなどから血のめぐりが悪くなり、古い血が停滞してしまう「血瘀(けつお)」です。
血瘀は卵巣や子宮の働きやリズムに影響してきます。
基礎体温は高温期が乱れやすくなり、月経の周期は安定せず、血塊がでやすくなります。
漢方薬で血液の流れを良くし、卵巣や子宮の働きを活性化させていきます。
不妊の原因は一つの場合もありますが、いくつかの原因が重なっていることもあります。
その方の体質を考えながらひとつずつ原因をとりのぞき、改善していくことを目標にしています。


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