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どのように体質改善 したらいいの?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

どのように体質改善 したらいいの?

2014.4.7

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【たまこさん(40歳)】
ます。ストレスを受けやすく、冷え性で、食事量も少ないです。逆流性食道炎を長く患っており、体重が38㎏(身長158cm)まで落ちてしまいました。摂食障害の治療で現在は44㎏です。自律神経も良くなっていると医師には言われますが、5 月ころから左腰辺りが痛く、冷えにも敏感になり風が当たっただけでも痛くなります。今年の3 月より鍼灸院に通っていますが結果はでていません。どのように体質改善していけばいいのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

小松範明 先生 (キュアーズ長町)


筑波技術短期大学鍼灸学科卒業。学士(鍼灸学)。はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師。(一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)会員、(公社)全日本鍼灸学会会員、日本受精着床学会会員、(公社)日本鍼灸師会会員、(公社)全日本鍼灸マッサージ師会会員。




≫ キュアーズ長町

摂食障害と稽留流産・化学流産経験があるとのこと、身体的にも精神的にもつらかったものとお察しします。
まず摂食障害ですが、最も体重が減少していた時期からみると、ずいぶん回復しているように見受けられます。
摂食障害はさまざまなストレスが原因でおこるとされていますが、体重減少に伴い無排卵や無月経といった、婦人科領域や冷えや疲れやすいという、自律神経失調症状が見られるようになります。

低体重が続きますと血糖値が下がり、脳の活動も低下してしまいます。
脳には自律神経系をつかさどる視床下部と、そのすぐ近くに生殖機能に関するホルモンを分泌する脳下垂体があります。
自律神経系には交感神経系と副交感神経系があり、この2つのバランスが崩れることで血圧や脈拍、消化管の機能、食欲や睡眠に変調をきたします。
鍼灸治療を継続して行うことで、自律神経系のバランスが整い、冷えや食欲不振、消化吸収機能が改善され、体重も増えてくることで、脳下垂体から分泌されるLH(黄体形成ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌もうながされるようになります。

次に腰の痛みと冷え感についてですが、低体重になった際に腰部を含めた体幹部の筋肉が痩せてしまい、体重が回復した現在でも体を支える筋肉が衰えていることによる腰痛ではないかと思われます。
冷え感も、筋肉が痩せてしまい血行が悪い状態と体脂肪が減ってしまった状態が、冷えを強く感じやすくしている原因なのではないかと思われます。
これも鍼灸で腰痛を治療していけば、症状が改善していくと思います。
鍼灸治療を継続していただくことで、自律神経系のバランスが整い、食欲不振や冷えの症状が改善し、体が温まり体重が増加します。
そうなれば生殖に関わるホルモンが分泌されるようになって、子宝を授かることにつながっていくものと思われます。
鍼灸治療による体質改善は一朝一夕にはいかないかもしれませんが、たまこさんに一日も早く子宝が授かりますよう心より願っております。


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