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体質改善アドバイス

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体質改善アドバイス

2014.4.7

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【ポリンさん(42歳)】
気になる症状から体質改善のアドバイスをお願いします。

気になる主な症状
・体温が全体的に低い
・基礎体温が安定しない
・月経血の量が少なく、期間が短い
・月経周期が遅れがち
・月経前は普段の便秘がさらに強くなる
・のぼせやほてりがある
・足腰のだるさや冷えを感じる


お話を伺った先生のご紹介

真鍋立夫 先生 (シマヤ真鍋漢方薬局)


「薬剤師・鍼灸師」真鍋 立夫

(社)日本漢方交流会前理事長
(社)香川県鍼灸師会前会長
古典鍼灸「経絡治療学会」理事・香川県支部長
日本伝統鍼灸学会評議員
日本バイ・デジタルO-Ring学会認定鍼灸師

不妊症の治療においては、現代医学的に考えて問題の見つかるタイプの物で、例えば卵巣機能不全や、卵管の閉塞、卵巣のう腫であったり、子宮筋腫があったり、等の方がいらっしゃいますが、それらの原因と思われるものに対処しても、不妊症が改善しなかったり、あるいは現代医学的にはこれといった原因の見当たらない方が実は大変大勢いらっしゃいます。

漢方医学的には、月経の状態は無論のことですが、現代医学ではあまり不妊の原因として問題視されない、冷え症、軟便または便秘、夜間の排尿、慢性的な起床時の腰痛や食事の好みの偏りなどをむしろ重視いたします。



≫ シマヤ真鍋漢方薬局

まず、体温が全体的に低いということが気になります。
加えて、月経血が少なく周期は遅れがちで期間も短い。
さらに月経中は体が冷えるなどから、漢方的には「脾と腎」の陽気が非常に虚している。
そして全身の血も少ないために「肝の血虚」も生じていると考えます。

「肝の血虚」や「脾や腎の陽虚」があって、お腹が冷えている人は下痢をしやすく、普段は便秘でも月経が始まると、軟便や下痢になりやすいのです。
ポリンさんは月経の前に便秘がひどくなっても、月経がはじまると便秘は治るのではないでしょうか?
また、気血が少ないので、のぼせやほてりが現れ、足や腰は冷えてだるくなる、いわゆる、冷えのぼせの状態になっています。
これを治すには「脾」を丈夫にして、腎の陽気を立て直します。
そうなれば必然的に「肝」の血も増えるので月経血も増え、月経の周期をつかさどる「肝」の気も正常になって月経不順は解消されます。

「脾と腎」をしっかり立て直すことができれば、現代医学的にいう卵巣機能不全も治りますから、排卵も基礎体温も正常になることができます。
体温が低く免疫力が低下した状態である「脾腎の陽虚」になっている方は、冷たい物、たとえば生野菜や果物、アイスクリームや砂糖が入っているヨーグルトなど甘い物を過食しているケースが多いのです。
まずはそれをやめなければ、どのような漢方薬を飲んでも効果が弱められ、思ったような効き目はありません。
体を冷やさないよう注意しましょう。治療は胃腸を温めて丈夫にすることが第一歩です。
人参湯(にんじんとう)、六君子湯(りっくんしとう)、人参当芍散(にんじんとうしゃくさん)、当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)など、その時の体に合ったものを飲むといいでしょう。
また「痰飲」という、体に余分な水分が多い状態になっている時はむやみに水分を摂らず、尿をしっかりだすために、にがりの残っている自然塩を適量食べてください。
体の冷えている人にはしばしば、控えなくてよい塩分まで摂らないようにして、一方で控えるべき甘い物、冷たい物、生野菜や果物を過食している方がいるようです。
今一度、ご自分の食生活を再点検してみましょう。


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