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体質改善アドバイス

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体質改善アドバイス

2014.5.14

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【あやせさん(45歳)】
気になる症状から体質改善のアドバイスをお願いします。

気になる主な症状
・体温が全体的に低い
・レバー状の塊や、粘膜のような塊がある
・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい
・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある
・月経前に足がむくんで靴がきつくなる


お話を伺った先生のご紹介

三ツ川 友一郎 先生 (三ツ川鍼灸院)


私が鍼灸師になろうと考えたのは高校生の頃でした。子供のころから野球をしていたので高校生のころから近所の鍼灸院で肘や肩などの治療でお世話になっていました。将来は私もスポーツをしている人たちに治療をして喜んでもらえたらと思ったのがきっかけでした。

その後、鍼灸術の底知れぬ力を知ったのは、妹夫婦が赤ちゃんに恵まれないことで彼女に鍼灸術を施したのが始まりです。鍼灸術を施すことで生命力があがり、妹夫婦が自然妊娠し無事出産しました。生命の神秘に触れ、古代中国より日本に及ぶ三千年の伝統ある鍼灸術というのはすごいと改めて感じました。

まだまだ未熟な私ですが、鍼灸師としての技術だけでなく人間としての研鑽も重ね、この身体に優しい鍼灸術を一人でも多くの方に知ってもらいたいと思います。




≫ 三ツ川鍼灸院

体温が全体に低い、いわゆる低体温の方は、当院にもたくさん来院されています。
一言で体温が低いといっても、東洋医学では大きく分けると、腎虚、肝虚、脾虚、瘀血の4タイプがあります。
タイプの見極めには四診法という診断法を使います。
見た目や声、匂いなど五感を使い、そして問診、脈、お腹、ツボの反応などを実際に触診し、どのタイプか見極めることが重要になります。
この診断から適切な治療を施すことで、低体温の状態も改善されてくるでしょう。

実際に診察していないので断言できませんが、あやせさんの気になる症状を拝読しますと、肝と脾のバランスが悪くなり、瘀血の状態になっている、東洋医学では「脾虚肝実瘀血証」という証になると考えられます。
体温が全体的に低いのはこの瘀血が原因でしょう。
瘀血とは体の中の血のめぐりが悪くなりとどこおっている状態です。
慢性的な瘀血の状態だと、血流が悪くなり体を温めることができません。
冷え症のほかに骨盤内の血流がとどこおれば月経時の状態が悪くなり、レバー状の塊がでたり、子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などの症状がでてきます。
また、良い子宮内膜ができないので着床しにくくなります。

月経前の気になる症状は肝と脾のバランスの悪さからきています。
鍼灸治療で肝と脾のバランスを整え瘀血の処置をしていくと、気になっている症状が改善され低体温も解消されるでしょう。
ご自宅では適度な運動(20~60分くらいのウォーキング)、食事をしっかり噛む(最低30回)、食べ過ぎないで腹八分にすることを実践してください。
また月経前の症状には腹式呼吸を行うといいでしょう。
眠る前に布団の中で行います。まず息を吸った時にお腹を膨らませます。
そして吸うより長くゆっくり息を吐きます。口をすぼめるとゆっくり吐くことができます。
毎日行うことで副交感神経が高まり、イライラなどの月経前の症状に効果があると思います。
体に優しい鍼灸治療の応援で、あやせさんにコウノトリが訪れることをお祈りしています。


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