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過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか?

過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか?

過敏性腸の漢方薬は不妊治療中でも服用できるのでしょうか?

2013.6.25

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相談者
Kinaさん(44歳)
■ 高齢不妊治療中です。過敏性腸の持病があって、漢方薬の小建中湯と平胃散を1年近く服用しています。体に合っていたらしく、効果があるのでこのまま服用を続けたいと思っています。不妊治療または結果を出せて妊娠した場合、そのまま服用を続けても良いのでしょうか。



妊娠したら体調、体質を専門家にもう一度相談して、漢方薬の点検をしましょう


小建中湯や平胃散といった漢方を飲まれて、調子が良いということは、脾虚、食滞(胃腸が弱く、食べた物がなかなか消化できないため、お腹に残りやすい)の体質ではないかと考えられます。


妊娠前に服用していた漢方は、妊娠してもそのまま継続できる場合が多い


小建中湯は、胃腸が弱い、疲れやすい、風邪ひきやすい、さらに子どもの体質改善にも使われる漢方です。私自身子どものころ、ずっと飲んでいた馴染み深い漢方薬です。小建中湯には、体の中を温めながら元気にする「温中補虚」や、ひきつるような腹痛を緩和する「和裏緩急」の働きがあります。一方、平胃散には、胃腸の働きや水はけを良くする「燥湿運脾」や「行気和胃」の働きがあります。妊娠前に服用して調子の良い漢方は、そのまま継続できる場合が多いのですが、漢方に詳しい先生に、妊娠後の状態を報告し、続けて服用できるか相談しましょう。漢方薬は病名ではなく、体質で選びます。とくに妊娠中は普段と違い体も過敏になっています。妊娠されたら、体調、体質を漢方に詳しい先生にもう一度相談して、漢方薬を点検しましょう。


卵巣や子宮も体の一部。漢方で体の調子が整えば、妊娠しやすい状態のよい卵ができる


Kinaさんが、毎日の生活で気をつけたいことをあげておきます。
①チョコレート、ケーキなど甘いものは避けて
②刺身や生野菜などの生ものを食べ過ぎないように
③冷たい食べもの、飲みものは避けて
④脂っぽい食事はほどほどに
⑤よくかんでゆっくり食べることも大切
⑥食べものが停滞しやすいので、食べ過ぎには注意を
⑦ストレスは簡単に避けられるものではありませんが、受け流す、割り切る、発散するなどの工夫や、好きな香り、スポーツ、お風呂など、自分の心地良い時間をつくる心がけを
卵巣や卵、子宮も、自分の体の一部分です。体調が良いことは、卵の状態が良いことにつながります。この調子で、体を整えて、素敵なお母さんになれますように。



深谷 幹子 先生
国立湖北民族大学客員教授、広西中医学大学講師、妊娠授乳サポート薬剤師。周期調節法の第一人者である南京中医薬大学の夏教授、男性不妊専門病院の叢先生のもとで外来研修受ける。妊娠に向け、母体の健康維持も考えながら行う、体にあったアドバイスと漢方処方は定評がある。




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