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【働く女性をサポート】フェリング・ファーマ株式会社

コラム 不妊治療

【働く女性をサポート】フェリング・ファーマ株式会社

働く女性をサポートする企業にインタビュー。今回はフェリング・ファーマ株式会社の今野了さんにお話を伺いました。

2019.6.16

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※2019年5月24日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.42 2019 Summer」の記事です。


企業の取り組み
不妊治療に伴う特別休暇・費用補助を導入。
男女関係なくすべての社員が活用できます

会社のCSRの一環として誕生した不妊治療サポート制度


フェリング・ファーマはスイスに拠点を置く、グローバル医薬品メーカーで、不妊治療・産婦人科領域、泌尿器科領域、消化器科領域を中心に事業展開しています。特に力を入れているのが不妊治療・産婦人科領域。2018年1月からこの領域に特化したリプロダクティブヘルス営業部を設立、これまで以上に専門性を高め、医師や患者様のニーズに合ったサポートを提供しています。
また、CSR活動としてもマタニティの啓発活動に参画し、妊産婦に優しい環境提供に貢献したり、心身障害児のための施設や心身障害の予防の療育などに関する研究を補助する「おぎゃー献金」に協力し、社内で募った募金とその同額を会社が献金しています。
リプロダクティブヘルスの分野に関して、こうした社外へのCSR活動に併せて社員にも何かできればということで社内制度を見直し、同時に誕生したのが、不妊治療をサポートする制度です。具体的には、不妊治療を受ける社員には特別有給休暇を年間延べ4日分付与し、さらに不妊治療にかかる治療費の半額(上限20万円まで)を支給。社員が安心して不妊治療を受けられる環境を提供しています。ちなみにこの制度は男女関係なくどの社員も活用できるようになっています。



まずは社員への認知活動が優先気軽に活用できる制度にしたい


実は、この制度を考案したのは社内にあるSMILEプロジェクトのメンバーたち。これは、自分が働きたいと思う会社の姿を社員が主体的に考えてアクションを計画するプロジェクトで、今期で3年目を迎えています。部署を超えてチームを結成し、ふだん一緒に仕事をすることのない社員同士が深く関わり合う場にもなっています。
SMILEプロジェクトでは、不妊治療のサポート制度を作るにあたり、不妊治療患者支援団体にヒアリングを実施。そのうえで患者目線に立ち、何が大切か、何が必要かを洗い出しました。そこでわかったのは不妊治療にはさまざまな負担が伴うということ。それを会社としてどうフォローしていくかを徹底的にみんなで考えたうえで時間と費用をサポートすることで精神的負担も軽減する制度が誕生したわけです。
弊社の社員数は約120名。この不妊治療サポート制度を利用している社員はまだ多くありませんが、利用者からは金銭的負担が軽減され、精神的にもラクになったと喜びの声が上がっています。
子どもを産む・産まないの選択はそれぞれの考え方があるので、積極的にこの制度を利用しましょうとは言えません。でも、子どもが欲しい、不妊治療を受けたいと思った時にこの制度を知らなかったでは困るので、今後は人事から積極的にニュースレターなどをメール配信するなど、継続的な情報発信をしたいと考えています。




人事総務部の今野了さん、丸田寛子さん、財務経理部の福永ひろみさん、経営企画室/CSRアンバサダーの飯泉真二さん、R&D開発クリニカルオペレーション部/SMILEプロジェクトメンバーの嵯峨千奈さん、SMILEプロジェクトCSRリーダーの宮野照生さん。部署が違っても和気あいあいとした雰囲気。ふだんからコミュニケーションを大事にしていることが自然に伝わってくる。


お話を伺った先生のご紹介

フェリング・ファーマ株式会社 人事総務部 部長 今野了さん


慶應義塾大学総合政策学部卒業、一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了。いくつか製薬会社を経て2017年11月に同社へ。現在は日本、台湾、香港の3拠点の人事業務全般と、社員自らが発揮するリーダーシップの浸透、社員同士のつながり向上に尽力。経営、社員両者の視点から人事政策を考えることを大切にしている。

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.42 2019 Summer
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