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医師と培養士がチームを組んで一人ひとりの患者さんに対応【Focus!チーム医療】

コラム 不妊治療

医師と培養士がチームを組んで一人ひとりの患者さんに対応【Focus!チーム医療】

培養士と綿密に相談しながら患者さんが納得できる治療を進める

2019.7.9

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※2019年5月24日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.42 2019 Summer」の記事です。


お話を伺った先生のご紹介

生田 克夫 先生(いくたウィメンズクリニック)


名古屋市立大学医学部卒業。名古屋市立大学産科婦人科学教室助教授、名古屋市立大学看護学部教授などの経歴を重ねたが、不妊に悩む名古屋の方たちの役に立ちたいという思いで、教育者の立場を辞して独立。地元・名古屋の中心部、栄に開院し、1986年から体外受精の現場を歩いてきた経験と穏やかな人柄で、数多くの患者さんを妊娠に導く。

≫ いくたウィメンズクリニック

培養士と綿密に相談しながら患者さんが納得できる治療を進める


不妊治療においてチーム医療は欠かせません。特に、受精卵を扱う培養士は、体外受精において大きな役割を担う存在です。
 当院では、よい受精卵ができれば新鮮胚・凍結胚にこだわらず、より妊娠の可能性が高い方法で戻すのが基本方針です。また、患者さんに納得していただけるまでお話をして治療を進めるのもポリシーの1つです。そのためにも、毎日胚を見て、個々の胚の状態を把握する培養士との綿密な相談はなによりも重要。ドクターと培養士が一緒になって、一人ひとりの患者さんに対応していきます。


Q1:どのようなきっかけで培養士になったのですか?


もともとは、生命にかかわるようなことを調べたり、検査するような仕事がしたくて、大学時代に臨床検査技師の資格を取得したのですが、就職の段階でレディースクリニックを紹介され、培養士という職種があることを知りました。その時、はじめて培養士の仕事を調べたのがきっかけです。検査技師とはまた違う形で困っている方に貢献でき、生命の源というか、それを生み出すお手伝いができればいいなと考えました。


Q2:精子や胚の状態を見る時はどんなことをチェックしてますか?


精子であれば運動率や奇形率などの基本的な検査項目を、胚は卵割の進み具合が順調かとかグレード評価もしているので、そのあたりを主に見ています。
また、これまでの経験上、特に精子は体調などの心身の状態がデータに影響しやすいと感じています。初めて検査された方は特にそうですね。2度3度と見させていただいている方なら、過去のデータと比較し、必要に応じ、その時々のご主人様の体調や状況を奥様に確認させていただくこともあります。胚についても、一回の採卵で妊娠できるのが理想ですが、何度か見させていただく場合には、前のデータと比べて経過観察し、グレード評価することもあります。




Q3:患者さんへメッセージを。


ある日の朝礼で、ドクターが「患者さんの笑顔のために今日も頑張りましょう」とサラリとおっしゃったのですが、それがやはり私たちの仕事の根底だと思います。
実際に、患者さんが笑顔で卒業されて、「ああ、よかったな」と思える瞬間があるのが一番の励みですね。できるだけ多くの患者さんの笑顔に出会いたいと願うと同時に、ご本人が納得して治療をしていただけるよう、精一杯貢献していきたいと思っています。


出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.42 2019 Summer
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