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1歳児連れでの採卵は大変。2人目の治療はタイミングでしばらく様子をみてもよい?

1歳児連れでの採卵は大変。2人目の治療はタイミングでしばらく様子をみてもよい?

1歳児連れでの採卵は大変。2人目の治療はタイミングでしばらく様子をみてもよい?

2013.7.2

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相談者
うにゃこさん(31歳)
■ 一昨年、卵管造影検査をしたところ卵管が詰まりぎみで、卵管采の癒着など、ピックアップ障害の可能性があるといわれました。タイミング療法、人工授精では妊娠せず、半年後に体外受精で妊娠、出産できました。その息子が1歳になり、2人目をと凍結卵を1個移植しましたが残念な結果に。1人目を妊娠する前の検査では、高プロラクチン血症、PCOSもありましたが、2人目の治療を再開した時には2つとも正常でした。ピックアップ障害は完治しているのでしょうか?2人目の妊娠に可能性があれば、1歳の息子を連れての採卵は大変なので、しばらくタイミング療法で様子を見ようか考え中です。



ジネコ:体外受精で1人目の妊娠、出産をしたうにゃこさんですが、ピックアップ障害が改善されたと考えてもよいのでしょうか?


高橋先生:うにゃこさんは、体外受精によってすぐ妊娠されたということですので、やはり卵管に原因があったと考えてよいでしょう。というのは本来、体外受精は、精子と卵子は正常で卵管に問題がある場合に行われる治療法だからです。卵管に原因があったゆえに、1回の体外受精で妊娠することができたのでしょう。
ピックアップ障害についてですが、軽度であったならば、妊娠したことで改善されて自然妊娠につながることもまれではありません。そもそもピックアップ障害は、子宮内膜症やクラミジア感染などによる卵管炎、あるいは卵管周囲癒着などの原因が考えられます。体外受精で妊娠・出産して、体に何かしらの変化が起こってもおかしくないですから。改善する可能性はあるでしょう。


ジネコ:では、うにゃこさんはしばらくタイミング療法でもよいでしょうか?


高橋先生:一般的に、タイミング療法を行って2年妊娠しなければ体外受精をおすすめします。うにゃこさんは若いですし、とはいえ卵管に不安もあるでしょうから、2年経っても妊娠しなければ体外受精へステップアップするのがいいでしょう。


ジネコ:卵管の詰まりについては、どう思われますか?


高橋先生:質問内容からは詳細がわからないので何とも言えませんが、卵管造影の際に造影剤が腹腔内に流れていないと書かれているので、詰まっているのかもしれないし……。造影剤が水溶性なのか油性なのかによっても違いが出ますし、造影剤が通ったからといって卵管が正常かというと、実際の機能については判別できません。完全に卵管が詰まっている場合は別ですが、総じてピックアップ障害と判断されたのでしょう。


ジネコ:最後に、2人目不妊の治療を行う方へメッセージをお願いします。


高橋先生:1歳くらいのお子さんをかかえての治療は大変だと推察いたします。とはいえ、2年ほどの年月は意外と早く過ぎるもの。気が付いたら35歳になっている、ということもありえます。
うにゃこさんの場合は31歳と若いため、2年後の体外受精へのステップアップをすすめましたが、たとえば38歳の方の場合はまた違います。2年といわず、1年で体外受精へステップアップすべきと考えます。
話は少し変わりますが、2人目の子どもというのは1人目の子にとっても必要なんです。密な関係性を持てる、兄弟ゲンカができる年齢差というと、3歳差くらいまでじゃないかな。そうすると、2年くらいで治療のステップアップを考えるのがいいと思います。これは医師というより、孫を持つおじいちゃんの視点からの意見として受け止めてもらえればありがたいですね。



高橋 克彦 先生
慶應義塾大学医学部卒業。インターン時代に立ち会ったお産に感激し、産婦人科医を目指す。1990年に日本初の体外受精専門外来クリニック、高橋産婦人科を開業。後に広島HARTクリニックと改名。2000年、東京HARTクリニック開設。「日本初」の実績を次々と打ち立て、日本の不妊治療界をリードする。2012年のノーベル医学・生理学賞に輝いた京都大学の山中伸弥教授の右腕と称される高橋和利さんは、実は高橋先生の甥っ子だそう!以前から研究を頑張っているのを聞いていたので、受賞の知らせを大変喜ばれています。




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