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【Q&A】胚移植前の性生活について-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】胚移植前の性生活について-浅田先生

リセット後の自然周期で移植待ちの間、性生活は? 浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2019.12.22

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相談者:コロさん(33歳)



胚移植前の性生活について
11月にホルモン補充で初期胚移植を行い陰性でした。リセット後、今度は自然周期で移植できるか診てみようといわれ、今次の受診待ちです。今の時期、性行為は行っても大丈夫でしょうか?



性行為について




ご質問の「性行為をおこなっても大丈夫でしょうか」に対しての回答は
『不妊治療中であっても、性行為を禁止する期間は限られていると思います』となります。

性行為自体が感染症の原因となることがあるため、当院では胚移植前後や採卵前後の性行為は勧めていません。
また新鮮胚移植を行っている施設でも、体外受精での妊娠なのか、たまたま自然妊娠をしたのか、さらに1個の卵を移殖したにも関わらず、男女の双子を出産する等、複雑な事が生じてくる可能性があるため、採卵と移植の前後は控えた方がよいと考えます。


 


ホルモン補充周期と自然周期


ホルモン補充で陰性だったので、自然周期で移植をされる、ということについては、あまり賛同できません。
なぜなら自然周期では、いつ排卵するのか、いつから黄体ホルモンが分泌されはじめるのかが確定しにくく、ホルモン補充に比べ、より正確に卵の発育と子宮内膜の分泌期の変化を同期させることが難しいからです。

胚移植の方法は、クリニックや医師毎に大きく違います。どのようなホルモンをどのくらい使用するのか、いつ移植するのかについても、独特のやり方があるようですが、私の意見としては、黄体ホルモンの投与時期と卵の移植の時期を如何に合わせるかが一番のポイントだと思っています。


 


体の健康を考えて


気になることは、コロさんの場合、体重減少性無月経が不妊の原因となっているようですが、このまま妊娠、出産となった場合、体重が38㎏と小柄なため体に大きな負担がかかると思われます。ある程度、標準体重になるように努力してほしいと思います。
もともと、女性ホルモンは脂肪組織にも蓄えられますので、やせ型の女性よりも少し小太り型の女性の方が妊娠しやすいと言われています(※)。妊娠、出産に向けてご自身の体全体の健康も考えて頂きたいと思います。


※ジネコ2019冬号 p.30 浅田先生の記事もご参考にどうぞ。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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