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海外で卵子提供治療を受ける場合の滞在期間は?渡航回数は?

インタビュー 不妊治療

海外で卵子提供治療を受ける場合の滞在期間は?渡航回数は?

2020.4.11

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海外での卵子提供治療を検討している場合、実際の治療にどのくらいの準備期間が必要なのか、現地にどの程度滞在する必要があるのかなどを、事前に把握しておきたいものです。
国際的に活躍する生殖補助専門医、ニチケ・マルクス先生に詳しいお話を伺いました。


 


海外での卵子提供治療を希望する場合、何度くらい現地を直接訪れる必要があるのでしょうか?


当院で専門的にサポートしている「提供卵子とパートナーの精子を伴う体外受精」を受けられる場合についてご回答しますと、初診時と移植時の2回、バルセロナへお越しいただくことが理想です。以下、治療のプロセスをステップごとにご紹介します。


1) 初診・・・現地(最短ご滞在日数2日・オンライン診療も選択可)
初診はオンラインで行うこともできますが、理想としては実際にバルセロナのクリニックへお越しいただくことをお勧めします。と言うのも、初診でご来院いただいた際、パートナーの精液サンプルをお預かりできるからです。初診時にお預かりしておくことで、胚移植時に女性の患者様お1人だけでお越しいただくことも可能になります。

初診ではまず、医師による基本的な問診を行います。すでに受診済みの検査がある場合には、その検査結果をお持ちください。検査結果や医療履歴を踏まえ、最適な治療法の確認とお薬の処方を致します。お住まいの国での検査が難しい場合、初診時に現地で全ての検査を受けていただくことも可能です。初診のご予約を承る際に、日本人コーディネーターが全てお伺い致しますのでご安心ください。

初診のあと、男性パートナーに精液サンプルをご提出いただき、精液検査と凍結保存を行い、体外受精の治療に備えます。

2) 卵子提供者をセレクト
検査結果が揃うのを待つ間、並行して卵子提供候補者を選びます。患者様の身体的・免疫学的な特徴を考慮し、最適な日本人卵子提供者をご提案します。その際、提供者の個人情報は非公開のまま、基本的な情報のみのご案内となります。

3) 患者様と提供者間の調整
患者様が移植を希望される時期をお伺いした上で、卵子提供者の卵巣刺激のスケジュールを決定します。生成された胚は移植まで凍結保存しますので、タイミングを合わせて渡航していただく必要はありません。不要なストレスなく準備に臨んでいただけます。

4) 凍結胚移植・・・現地(最短ご滞在日数2日)
渡航や時間に関するストレスを避けるため、移植の前日にバルセロナへお越しいただくことをおすすめしています。また移植の後は1日バルセロナでお過ごしいただき、ご帰国は翌日以降になさると良いでしょう。移植後すぐに移動すると成功率が下がるという医学的な根拠があるわけではありませんが、ストレスを最小限に抑えるために、ゆとりのあるスケジュールで動くことを推奨しています。

5) 妊娠検査
移植から14日後に、血液検査による妊娠判定検査を受診していただきます。結果のご報告をいただき次第、今後のお薬のプランのご案内を差し上げます。



このように、海外で治療をする、と言うととてもハードルが高いように感じてしまいますが、実際の渡航は多くとも2回のみで治療が完了します。


 


オンラインでの初診を選択した場合、治療のプロセスが変わってくるのでしょうか?


初診をスカイプなどオンラインで受診される場合には、胚移植の少し前のタイミングでお越しいただき、少し長め(一週間前後)滞在していただくことが必要となります。

治療は数日の滞在で完了できますが、バルセロナはとても魅力的な街ですし、治療中のストレスやパートナーとの関係においても、いつもと異なる環境でリフレッシュする時間をお過ごしいただくことも大切ですので、可能な場合には余裕のあるスケジュールでのご渡航をおすすめいたします。




お話を伺った先生のご紹介

ニチケ・マルクス(Markus Nitzschke)先生


生殖補助医療専門医・産婦人科医。世界各国のクリニックでの経験を経て、現在は各所のクリニックと提携しながら国際的な活動を展開。特に卵子提供を伴う体外受精を行う。

≫ Instituto de Reproducción CEFER(Amrita Fertility Japan提携クリニック)

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