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体重減少性無月経で無排卵。現在の治療法の選択は私に合ってますか?

コラム 不妊治療

体重減少性無月経で無排卵。現在の治療法の選択は私に合ってますか?

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2020.6.24

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※2020年5月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer」の記事です。


コロさん(33歳)からの相談
●︎ホルモン補充周期での胚移植について
11月1日に1回目の初期胚移植を行い、結果は陰性。12月は自然周期で様子をみることに。私は自力では月経がなく、かつ無排卵です。12月はエコーで排卵がないことを確認し、ホルモン補充に変更してエストラーナⓇテープ3枚開始。その後、子宮内膜は12mmになり、12月14日に移植決定しました。自然周期からホルモン補充周期に変更になることはよくあることですか? このようにタイトなスケジュールで移植して何かデメリットはあるのでしょうか?

お話を伺った先生のご紹介

宇津宮 隆史 先生(セント・ルカ産婦人科)


熊本大学医学部卒業。1988年九州大学生体防御医学研究所講師、1989年大分県立病院がんセンター第二婦人科部長を経て、1992年セント・ルカ産婦人科開院。国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。開院以来、妊娠数は8,600件を超える。この秋、臨床遺伝専門医に合格。O型・おひつじ座。

≫ セント・ルカ産婦人科

コロさんの治療内容について、どう思われますか?


胚移植が自然周期からホルモン補充周期になることはよくあることなのか、ということですが、自然周期よりホルモン補充のほうが子宮内膜が厚くなると予測できれば変更することはあります。自然周期で妊娠できれば、その後のホルモン補充をしなくてもいい半面、胚移植日が排卵日に左右されて予定が立てづらいというデメリットがあります。ホルモン補充周期ならプロゲステロンを使うタイミングによって胚移植日を自由に設定できてスケジュールが立てやすい半面、妊娠7〜8週目までホルモン補充しなければならないということもあります。
 自然周期もホルモン補充周期も妊娠率に大きな違いはないので、ご自身の好みで選んでもよいでしょう。タイトだと感じている胚移植の間隔ですが、移植できるということは子宮状態に問題がないことが前提ですので、特に心配することはありません。子宮内膜の厚さも一般的には8mmのところコロさんは12mmと十分です。
無月経でも、ホルモン補充や排卵誘発することで採卵できるまでに卵子を育てることができますし、子宮内膜も厚くなりますので、まったく問題はありません。シートに書かれている情報を見るかぎり、治療方針に違和感はないというのが私の所見です。


今後どうしたらよいのか、コロさんがすべきことは何ですか?


そんなコロさんについて、もっとも心配すべきは体重減少性無月経です。身長148cm、体重38kgはBMI18と極端にやせていて、急激にやせたことが無月経の原因と考えられます。この数値はたとえるなら戦争中で飢餓状態の妊婦さんと同レベルと考えられ、生まれてくる子どもに糖尿病などの生活習慣病や精神疾患など何らかの先天異常が生じる可能性が高いことが報告されています。そもそも、不妊治療というのは、夫婦だけのためではなく、生まれてくる子どものためにあるべきもの。妊娠する前に母体の健康状態を整えなければ、今はご自身の健康に問題がなくても、結果として親の責任で子どもに先天的な障害が生じる場合があるということを肝に銘じていただきたい。体重減少性無月経の原因、その背景、精神的なストレスなど何か見逃していないか。根本的な原因を探り、少なくてもBMI22程度、50kg前後の正常な体重に戻すことを優先しましょう。



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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer
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