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初めての妊娠で21週目の流産不育症検査は必要?

コラム 不妊治療

初めての妊娠で21週目の流産不育症検査は必要?

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2020.7.1

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ななおさん(35歳)からの相談
●︎︎︎不育症の検査について
初の妊娠で21週目に流産。主治医から、妊娠中期の流産はごく少数で、胎児や胎盤に問題がなかったため、母体に原因があると考えられると言われました。今通院している病院では不育症の治療ができないため、専門の病院で不育症の検査と治療を受けようか迷っています。不育症の治療は一般診療で高額と聞いており、費用面が心配です。近々仕事に復帰するので、通院時間の確保も厳しくなりそうです。それでも不育症の検査を受けたほうがいいでしょうか。

お話を伺った先生のご紹介

稲垣 誠 先生(いながきレディースクリニック)


1994年、浜松医科大学医学部卒業。浜松医科大学医学部附属病院、鹿児島市立病院、聖隷沼津病院などで産婦人科医の経験を重ね、2012年、不妊治療専門施設「いながきレディースクリニック」を開院。「お一人ひとりに寄り添いながら、それぞれの患者さまに合った最適な治療を心がけています」。


≫ いながきレディースクリニック

妊娠中期での流産の確率はどれくらい?


流産とは妊娠22週未満に妊娠が継続できなくなることで、12週目以降22週未満を「後期流産」と定義しています。自然流産の発生は一般的に15%程度といわれており、そのうち後期流産は約1.6%と低く、妊娠中期が安定期とされるのは、流産の確率が非常に少ないからです。しかし、残念ながら確率がゼロではないため、ななおさんのようなケースも起こります。


主治医に言われたように流産の原因は母体側にある?


産科医療的な視点、周産期医療の視点から、絨毛膜羊膜炎、子宮頸管無力症、子宮筋腫、子宮の奇形などが疑われます。これらの要因を探るためには母体側の検査が必要です。特にななおさんの年齢や月経についての情報から、子宮筋腫、子宮腺筋症、多囊胞性卵巣症候群などの疾患が流産の原因とも考えられるので、まず母体側の検査を受けてみてはどうでしょう。
当院では、初診時に保険適用の腟分泌物培養検査を行い、感染症を起こす菌が腟内に存在しているかどうかを診断しています。ひとくちに不妊治療といっても、施設ごとに診療の範囲には違いがあります。当院では、私自身の経験から妊娠成立後の周産期医療まで考慮した治療を行っています。受診する前にそのクリニックがどんな検査、治療を得意としているのかを調べておくといいと思います。


不育症検査にとらわれず別の検査も受けたほうがいい?


2~3回流産を繰り返す場合は、両親のどちらかにリスク要因が考えられるので、不育症の検査をおすすめします。ななおさんは今回が初めての妊娠、流産ですので、まず先に述べたような母体側の検査を受け、それから不育症の検査を考えてもいいのではないでしょうか。母体側の検査で異常が見つかっても、服薬や外科的処置で対応することで流産のリスクは下げることが期待できますからあまり心配しないで検査を受けてください。
また、外的要因として、風邪に似た症状のりんご病にも注意してください。これはヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因で、接触やせき、くしゃみで感染し、妊娠初期に感染すると流産を引き起こす可能性があります。そのためには日頃から人混みを避け、手洗いやうがいを心がけるなど、感染症からご自身と赤ちゃんの身を守る意識も大切です。



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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer
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