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ピックアップ障害【生殖医療用語】

コラム 不妊治療

ピックアップ障害【生殖医療用語】

治療で使われる用語をドクターにわかりやすく解説

2020.7.13

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※2020年5月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer」の記事です。


お話を伺った先生のご紹介

福田 勝 先生(福田ウイメンズクリニック)


順天堂大学医学部・同大学院修了。米国カリフォルニア大学産婦人科学教室留学後、順天堂大学医学部産婦人科学教室講師を経て、1993年福田ウイメンズクリニックを開院。

≫ 福田ウイメンズクリニック

ピックアップ障害とは


通常、卵子は、外部からやってきた精子と卵管で出会い受精をします。この卵子は卵巣から排卵し、卵管の先端に存在する手のひらのような形をした「卵管采」から吸い上げられます。この卵子を吸いあげる機能がうまく働かず、不妊を招くことを「ピックアップ障害」と呼んでいます。
このピックアップ障害の原因のひとつに、卵管采の周囲に癒着を起こすようなクラミジア感染症、子宮内膜症などがあげられています。
クラミジア感染症は、女性に大変多いSTD(性感染症)のひとつで無症状なことが多いため気づきにくいのですが、原因菌が卵管やその周辺に感染して不妊の原因になりやすいので要注意です。子宮内膜症は子宮内膜が本来子宮の内側にだけあるのに、それ以外のさまざまな場所にも発生し、癒着してピックアップ障害の原因となることがあります。
また、加齢によって卵管采の機能が低下しているという見方もありますが、現実的には診断がとても難しく、このピックアップする能力を検査する方法は現段階ではないのが実情です。よく原因不明の多くが「ピックアップ障害」とも言われています。 
話は逆になりますが、卵管采に問題がなくても、たとえば卵巣囊腫など卵巣のほうに問題があって、ピックアップできないということもあります。
では、どのような治療をするかというと、腹腔鏡下手術で癒着を剥離するというのも選択のひとつです。ただ、腹腔鏡下手術はすべてに適応というわけでなく、またどこでも行っているわけではないので、多くは体外受精を選択するということになると思います。
ちなみに卵管采のピックアップというのは、通常でも毎回できているわけではありません。また、機能的に右の卵管采だけはピックアップできて左の卵管采はできないということもあります。
適切な治療で赤ちゃんを授かるご夫婦も増えているので、ピックアップ障害を疑われたら担当医としっかり対策を考えてください。




出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.46 2020 Summer
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