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2回胚移植して陰性と稽留流産に…。不育症の可能性は?

コラム 不妊治療

2回胚移植して陰性と稽留流産に…。不育症の可能性は?

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2020.10.7

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※2020年8月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.47 2020 Autumn」の記事です。


相談者 : たまごさん(32歳)
▶︎不育症検査の基準について
体外受精をして2回移植。1回は陰性で、1回は胎囊確認後、稽留流産に。主治医からは、「この年齢で赤ちゃんに会えない確率は低いので」と、不育症の検査をすすめられました。子宮鏡検査の際に子宮内膜炎が見られたため。免疫学的拒絶があるかをはじめ不育症の検査を紹介されましたが、私に必要な検査はありますか? それとも体外受精を続けるべきですか? 一通りの不妊検査は実施済み。原因は見当たりませんでした。

お話を伺った先生のご紹介

渋井 幸裕 先生(キネマアートクリニック)


東邦大学医学部卒業。東邦大学大森病院客員講師を経て、2010年、東京・蒲田に「キネマアートクリニック」を開院。クリニック名の「キネマ」は、クリニックのある蒲田がその昔現代劇映画の撮影スタジオとして栄えていたからなのだそう。1


≫ キネマアートクリニック

相談者は不育症の検査をすすめられています


不育症とは、妊娠はするもののなんらかの理由で流産や死産、早産を繰り返し、元気な赤ちゃんを得られない状態のことをいいます。原則2回以上繰り返した場合、不育症の検査をすすめられるようになっています。


相談者は1回は陰性で1回は稽留流産、不育症の可能性は?


確かに2回移植して2回とも出産には至っていません。でも、1回は流産ではなく、陰性なので「2回続けて流産」という不育症の定義にはあてはまらないでしょう。ただ、流産の時期によっては、1回でも不育症の検査をしたほうがいいこともあります。
妊娠初期の流産の原因の多くは胎児の染色体異常によるものです。その場合、胎囊が確認できたくらいに流産することが多いのが特徴です。一方、胎囊が確認できた後の妊娠10~12週ぐらいに流産した場合、原因が胎児の染色体異常以外のことも考えられます。可能なら流産の手術をする際に繊毛の染色体検査をすることも推奨されています。結果、「胎児の染色体は正常」の場合は不育症の可能性もあるので検査を受けてみてください。


子宮鏡検査と子宮内フローラ検査を受けられています


子宮鏡検査は、子宮内に異常がないかを極細の内視鏡で見る検査。また、子宮内フローラ検査は、子宮内腔の細胞を採取し、子宮内の細菌環境が妊娠するのに適切な状態かを調べるものです。子宮内膜炎と診断された場合は着床不全の一因ともなるので、まずはその治療を行うのが望ましいでしょう。


その後の治療の進め方は?


主治医と同じで「今の年齢での妊娠率は一定の割合はある」と思われるので、条件がととのえば妊娠できる可能性は十分にあると思います。今後の治療のプロセスには二つの方法があります。一つはこのまま体外受精を進めつつ、段階を踏んで検査をしていく方法。もう一つは移植前に不育症を含めたあらゆる検査を行い、妊娠を妨げる原因をなるべく調べた後に移植する方法です。どちらのほうがいいかは一概にはいえませんが、原則は段階を踏んでだと思います。その人の年齢や体の状態などによって異なるので、担当の先生とよく相談して決めていくことが大切です。



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出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.47 2020 Autumn
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