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卵管水腫、血腫のため両卵管を切除しましたが妊娠できるか不安です

卵管水腫、血腫のため両卵管を切除しましたが妊娠できるか不安です

卵管水腫、血腫のため両卵管を切除しましたが妊娠できるか不安です

2014.3.12

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相談者
きてさん(38歳)
6年前より不妊専門クリニックへ通院し、2回採卵、3回移植ですべて陰性。2回目の移植後に感染し、緊急手術。その後、今年4月に転院。採卵5回、凍結卵3個。私は卵管水腫と血腫があるため、何度か抜いたのですが、その結果感染したようです。卵管切除かクリッピングをしないと同じことのくり返しになると言われました。そこで紹介状を持って別のクリニックへ行くと、「緊急性はない」と言われました。しかし気になったので、以前手術をしてもらった病院に行くと、即入院で緊急手術、そして両卵管切除をしました。紹介されたクリニックでは「緊急性はない」と言われましたが、結果、切除手術をしました。こういうことはよくあるのでしょうか?両卵管切除をしても妊娠できますか?現在、凍結卵が3個ありますが、不安でしかたがありません。



ジネコ:これまでの治療歴を見ていかがですか


高橋先生:卵管水腫あるいは血腫がある方の場合、着床率が悪いということはよく知られています。手術するという選択は間違ってはいませんね。ただ、きてぃさんも書かれている通り、吸引したとしても結果的には再発の可能性は大です。そのため、水腫や血腫は吸引よりも、卵管をクリップで閉じてもらうか、手術で卵管をすべて切除するかだと思います。「抜く」という対処が悪いということではありませんが、一度抜いてみて再発する場合は、すぐに手術をするべきです。きてぃさんは主治医の先生から、切除してもらいなさいと紹介状をもらったわけですから、「緊急性がない」と断った病院は別にして、主治医のその判断は正しいでしょうね。きてぃさんの書かれている「緊急性」の意味にもよりますが、たとえばすぐに胚移植をするのなら、早急に卵管を切除するべきでしょう。彼女が「緊急性」についてどうとらえているかは不明ですが。それよりも、紹介されて断った病院の対応に疑問が残ります。あえて言及すると、紹介される病院は、少なくともART(生殖補助医療)についてある程度は知っておいていただきたい。それは必須だと思います。ARTを理解している病院なら、少なくともきてぃさんのように、紹介されたのに手術を断るようなことはないでしょう。凍結胚が3個ありますから、早めに卵管の手術をして、胚を子宮に戻したほうがいい。年齢的に考えても早いほうがいいでしょう。


ジネコ:両卵管切除をしても妊娠できますか?


高橋先生:体外受精というのは、卵管がない人のために考えられた治療法です。両方の卵管を切除すれば、子宮外妊娠の心配もなくなったと言えますから、安心して、体外受精の治療を続けていただけばいいと思います。世界で初めて体外受精での出産に成功したのは1978年にイギリスで行われたものですが、その前にもイギリスとオーストラリアで体外受精が試みられて、患者の多くは卵管水腫など、卵管の状態が悪い方で、2例が妊娠には成功しましたが、子宮外妊娠でした。当時、太いカテーテル等を使って子宮内に受精卵を移植したのですが、卵管に流れてしまったようです。せっかく妊娠しても、子宮外妊娠になったということで、それ以後、卵管はすべて切除したり、しっかり縛ったりして体外受精を行っていた時期があります。体外受精にはこのような歴史があるのです。きてぃさんの凍結胚のグレードは不明ですが、このまま体外受精を続ければ、妊娠も可能だと思います。移植は、ホルモン療法で子宮内膜の環境をつくって凍結胚を戻す方法と、自然排卵を待って行う方法のいずれかだと思いますが、主治医の先生と相談して進めてください。もしうまくいかなかったとしても、子宮はあるのですから、再度採卵すれば十分に妊娠は可能だと思います。



高橋 克彦 先生
慶應義塾大学医学部卒業。1990年に日本初の体外受精専門外来クリニック、高橋産婦人科を開業。後に広島HARTクリニックと改名。2000年、東京HARTクリニック開設。「日本初」の実績を次々と打ち立て、日本の不妊治療界をリードする。「ARTに関わるクリニックは単なる個人クリニックではない」という社会的責任から、2013年10月にご自身は顧問に就任し、院長を向田医師に譲り、世代交代を行った高橋先生。これからは、顧問という立場から生殖医療に携わっていかれます。





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