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「卵管が詰まっている」と卵管造影検査で言われ、理由も分からず困惑です

コラム 不妊治療

「卵管が詰まっている」と卵管造影検査で言われ、理由も分からず困惑です

「卵管が詰まっている」と卵管造影検査で言われ、理由も分からず困惑です

2014.12.12

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培養庫内で胚を定期的に観察できるタイムラプス・モニタリングシステム(プリモビジョン:ヴィトロライフ社)により胚の発達過程がより詳細に観察することが出来るようになりました。その画期的なシステムの特徴について、広島HARTクリニックの向田先生にお聞きしました。従来法よりも詳細な情報を元に良好胚の選択をすることができ、臨床成績の向上に可能性があります。



-- プリモビジョンという、タイムラプス・モニタリングシステムとはどんな装置ですか?


向田先生: 自然妊娠では体内で受精・発育し着床する胚にとって、体外受精を施行する上で、体外に卵や胚を取り出して観察し、操作することは必要ですが、必ずしも生理学的とはいえず負担がないわけではありません。そのため少しでも胚へのストレスを減らすため、培養庫外での操作はできるだけ少ない方が良いと思われます。患者様からお預かりしている大切な胚へのストレス軽減と、より正確な胚の観察をめざし、より多くの妊娠出産へ導くために、タイムラプス・モニタリングシステムを導入しました。

採取された卵子と精子は、シャーレ上の培養液ドロップの中で受精し、移植までの期間、培養庫(インキュベータ)と呼ばれる保温された機器の中で育てられます。培養庫は、いわば子宮の代わりをする、胚にとっての生命維持装置で、庫内は温度や湿度はもちろん、酸素や二酸化炭素なども厳密に管理されています。

プリモビジョンはあらかじめ培養庫内に次ページの写真のようにセットされているので、受精卵を培養庫から外に取り出すことなく胚撮影専用のカメラで10分ごとに受精からの成長過程を連続的に撮影することができます。胚の形態的変化や成長過程など、重要なポイントをモニターの画像により詳細に捉えることができるようになります。


img01


-- プリモビジョンの導入の理由、利点は?


向田先生: 従来、胚の発達過程は、毎日培養士が胚を培養庫から取出し、素早く顕微鏡下で観察し、形態的な評価を行っていました。もしより詳細に観察するために頻回に胚を培養庫外に出していたら、胚は外気にさらされ、培養庫内に外気が流入するため培養環境も変化し、元に戻るまでに時間がかかります。プリモビジョンなら、インキュベータに入れたままカメラで撮影記録するので、扉を開閉することなく適切な環境のまま観察が可能です。胚を外気に触れさせずにすみ、培養庫内の環境が最適に保てるのが一番の利点です。

また、プリモビジョンは一定の間隔(10分毎)で撮影した写真を連続して記録するため、これらをつなぎ合わせると胚の細胞分裂の様子を動画として観察をすることができます。この画像を解析し、細胞分裂のタイミングやパターンを評価することで、より妊娠する可能性の高い胚を選択することが出来るため、体外受精法の有効性を高めることが出来ます。


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-- 導入されてからの治療へのメリットや患者さんの印象は?


向田先生: 初期胚や胚盤胞が複数ある場合、画像から得られる情報を利用して、どの胚が移植に適しているのか? どれを凍結保存すべきか、を判断する助けになり、従来に比べて妊娠する可能性の高い胚を選ぶことができる可能性が高くなります。これにより今まで以上に、胚の観察から個々の状況に応じた治療方法の選択も可能となります。

受精する直前から、どのように受精し、胚発達が進むのかを詳細に記録しているので、その画像を診察時に患者さんと供覧しながらモニターで共有し、「今回のあなたの胚は、このような発達経過をたどり、胚盤胞に達しています。」などと、より詳細な説明をすることができています。

従来の胚評価は、1~2日毎の定時観察による形態的評価であり、その際形態良好と判定しても、実際には当てはまらない場合は少なくありません。5日目に形態良好と判断した胚盤胞でも、胚盤胞になるまでの分割のタイミングや分割の仕方、そのパターンに異常があることは珍しくありません。

日常の出来事と同じように、1枚の静止画像(写真)より、動画により得られる情報(YouTubeなどのドキュメンタリー動画)の方が正確であるのは、胚の評価にも当てはまり、より正確に良好な胚を選択する助けになる可能性があります。




向田 哲規先生


高知医科大学卒業。同大学産婦人科医局に入り、不妊治療・体外受精を専門にするため、1987年、アメリカ・マイアミ大学生殖医療体外受精プログラムに在籍、1990年からNY・NJ州のダイヤモンド不妊センターに在籍後、1996年より広島HART クリニックに勤務し、現在院長として臨床に従事する。「新しいタイプの培養液、タイムラプスなどのラボにおける新技術を駆使して、ART治療のみに特化した広島HARTクリニックでそれぞれの患者にあった個別の不妊治療を今後も極めていきたいと思います」と新年への目標を語っていただきました。




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