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PCOS治療中。漢方も考えているが体に合うのか不安。どのような体質改善が必要?

コラム 妊活

PCOS治療中。漢方も考えているが体に合うのか不安。どのような体質改善が必要?

PCOS治療中。漢方も考えているが体に合うのか不安。どのような体質改善が必要?

2015.1.15

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相談者

hirotan さん(29歳)


【不妊の原因:多嚢胞性卵巣症候群】
○少し動くだけで汗が出る
○冷え性である
○月経が乱れやすい
○月経前になると乳房や下腹部が張る
○ゲップやおならが出やすい
○爪がもろく割れやすい
○顔にシミやクマが出やすい
○肌が乾燥しやすい
○のどが乾きやすい
○とくにおなかや下半身が冷える
○太りやすい
○むくみやすい
○冷たいものをよく摂る
○口の中がよく粘つく




まずはしっかりと妊娠できる体の基礎を漢方薬の服用で準備してみる


hirotanさんのチェック表を拝見する限り、改善していった方がいいと思われる点が多々見受けられます。順をおって説明していきましょう。


「気」には、体にためておく力があるが気が低下しているとためておくことができない


1. 人は体温調節のために汗をかくことは、通常の生理反応としてなんら問題はないのですが、「少し動くと汗が出る」のは、体の元気が少し不足しておきるもので、通常とは違うタイプの汗だと考えます。

漢方では「自汗(自然に出る汗)」というのがあり、この自汗が起きてしまう原因は「気」の不足だと考えます。元気の「気」には、体にとどめておく力があると考えられていますが、「気」が低下しているから汗をとどめておくことができず、少し動くと汗がでるのです。

2. 「月経の乱れ」「乳房、下腹部の張り」「ゲップ、おなら」は、「気」の流れの乱れにより引き起こされていると考えられます。漢方では「気血」の流れが正常に流れなくなると、張り・おならなどが多くなるという考えがあります。その原因はストレスによるものが多いのです。ストレスは月経周期を狂わせる大きな要因です。

3. 「爪がもろく…」「肌が乾燥しやすい」というのは、「血」の弱さが原因であると考えます。 漢方のなかには「血虚」という表現があり、これにあてはまる方は、hirotan さんと同じ症状をうったえることが多いのです。

また、「喉が渇きやすい」「冷たい物をよく摂る」「口の中が粘つく」は、この「血虚」の状態が進行し、血の不足や弱さだけでなく「津液(体内の正常な水)」にもおよんできたと考えられます。


顔にシミやクマが出やすいのは血の流れのとどこおりによって引きおこされた


4. 「顔にシミやクマが出やすい」ですが、これは1から3の状態が長い期間続き、血の流れのとどこおりによって引きおこされたと考えます。漢方では「お血」と表現します。

冒頭にもお話ししましたが、hirotanさんには、1から4を改善する漢方薬を服用することを強くおすすめします。hirotanさんはまだ29歳と若いので、漢方で体質改善してから、西洋の不妊治療を行っても遅くはないと思います。まずは、しっかりと妊娠できる体の基礎を漢方薬で準備しましょう。




岩本 治美先生


東京薬科大学卒。神奈川中医学研究会で漢方の研鑽を積み、30年以上漢方相談に従事。とくに女性特有の悩みが得意で、多くの女性の悩みを改善してきた。最近は不妊に悩まれている女性の相談に多くの時間を割いている。日本不妊カウンセリング学会会員。




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