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抗精子抗体といわれ夫は精子無力症。以前も試したけどおすすめの漢方薬があれば再び試したい

コラム 不妊治療

抗精子抗体といわれ夫は精子無力症。以前も試したけどおすすめの漢方薬があれば再び試したい

2014漢方

2015.1.29

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相談者

リンゴキティ さん(34歳)


【不妊の原因:男性不妊・抗精子抗体】
○冷え性である
○月経前になると乳房や下腹部が張る
○イライラをため込みやすい
○抜け毛や白髪が多くなってきた
○爪がもろく割れやすい
○めまいや立ちくらみがよくある
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○レバーのような経血の塊が出る
○便が黒ずんでいることがある
○頬が赤っぽい
○肌が乾燥しやすい
○のどが乾きやすい
○手足がいつも冷たい
○とくにおなかや下半身が冷える
○むくみやすい
○痰が出やすい




漢方薬の効果は6ヶ月くらいから現れる場合が多いのであせらずに続けて


抗精子抗体の存在は自然妊娠するうえで問題になります。ご主人さまの精子無力症では、SMI(SpermMotilite Index)精子自動性指数が低くなりますので自然妊娠しにくくなります。すでに、漢方薬を試されたようですので、その役割については説明を受けていると思います。免疫性不妊(抗精子抗体)に関して、直接改善する漢方薬はありません。


漢方の補腎薬が年齢からくる卵子や精子の老化や機能低下を予防改善し頸管粘液を良くする


漢方薬は妊娠しやすくする条件を高めるためのひとつの方法です。漢方薬の補腎薬は、年齢からくる卵子や精子の老化や機能低下を予防したり改善したりします。また、頸管粘液の質や分泌を高める効果も期待できます。自覚症状では頸管粘液の量が増え質の変化がおこり、その結果、自然妊娠されたケースもありますので、あせらずに自分に合った治療方法を専門家と相談しながら見つけてください。

これらの検査結果はそのときの状況によってかなり大きく変化するとされます。今までプラスだったのにマイナスになったり、数値が急激に下がったりということもあります。また抗精子抗体があっても絶対に赤ちゃんを授からないということもありません。変動しやすい因子であることを覚えておくといいのではないでしょうか。

また、精液検査において前進する精子が32%以下の場合は精子無力症と診断されますが、中医学では「腎虚」または「気虚」と考えられます。治療効果が比較的出やすいケースが多いです。「補中益気湯」などの補気薬と「亀鹿二仙丸」などの補腎薬を組み合わせる方法が一般的です。仕事のストレスや慢性疲労が蓄積していると精子の状態もよくありません。夜は12時までに就寝し、7時間以上の睡眠時間を取るように改善してみてください。


生殖機能にもいい影響を与える天然発酵食品をとり「杞菊地黄丸」などの補腎薬を服用する


食生活ではミネラルの多い魚介類をはじめ、天然発酵食品「味噌」「醤油」などにもこだわりを持ってください。天然発酵食品には中医学でいう「気」が多く含まれています。体の新陳代謝を活発にするだけではなく生殖機能にもいい影響を与えてくれます。

漢方薬の効果に関しては6か月くらいから現れてくる場合が多いです。よく用いられる漢方薬に「亀鹿二仙丸」、「杞菊地黄丸」などの補腎薬があります。一度試してみてはいかがでしょう。




西野 裕一先生


薬剤師。鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓蒙・普及させる活動に尽力。著書多数。





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